認知症ガヌヴェス1「来てやったぞ、ガヌヴェス」
病室に訪れたのは灰桜の髪をした女性のようで……男性のような方だ……
なぜ、僕の名前を知っているのだろう……
「すみません、貴方は誰ですか……」
そう言うと彼女?彼?は ぁあ、またか。という顔をし笑顔を浮かべ「ソフィア。ケラー・ドラグ・ソフィア」と俺に伝える……
ソフィア……どこかで聞いたことがある。しかし、思い出せない……
「ソフィア……さんですか、すみません……」
「いいさ、お前がこうなったのも俺のせいだし」
「……?」
「俺が相手にハンマーで頭ぶち壊されそうになった瞬間お前が庇ったんだよ。覚えてないか」
「……すみません何言ってるのか僕にはわからないです…」
「……すまん」
彼はなにか物悲しそうな顔をし謝る……
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