from Day 4 onwards, 平日は飛ぶように時間が過ぎた。正しく、約一年前の生活をやり直しているようだった。
前の事なんて覚えてるかな、と思っていたが杞憂で、完全に覚えている訳ではないが、仕事は一度やった事をやり直すためそこそこに捗った。同僚とのランチで聞いた愚痴やちょっとした浮いた話には、前よりいい返しをしてあげられた気がする。
ただし記憶通り繁忙期だったため、定時に帰ることはなかなか叶わず、仕事の合間や夕方にはオーエンを思い出してそわそわとした。
数日するとオーエンも生活リズムがわかったようだった。スペアキーと少しのお小遣いを渡して、最低限の生活の常識を伝えた上で、自由に過ごしてもらうようにした。魔法が使えないので、そうそう間違いも起こらないと思いたい。
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