「…………は?」
エースの言葉におれは耳を疑った。と、同時にちょっと引いた。
「だから、サボ! お前だって言ってんの!」
「……なんで、おれ?」
「お前が訊いてきたんだろうが! 一人でヤるとき何をオカズにするのかって……そんなの、付き合ってんだからお前に決まってんだろ!」
珍しく声を荒げるエースは、おれの髪をくるくると弄っていたさっきまでとは打って変わって不機嫌そうだ。気を悪くさせるつもりはなかったのだが、気に障ったのなら悪かった。けれど、やっぱり俄かには信じ難い。
「お前、おれで勃つのか?」
「いやお前、さっきまで何見てたんだよ! ちゃんとバキバキだったろうが!」
「いや、まぁそれは、そういう雰囲気になれば……男だし? 勃つものは勃つのかなと……」
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