ノスクラ誕生日小話「誕生日?この前ヨシダさんたちに知らないと伝えたら決めてもらってな」
「今度一緒にパーティをしてもらうことになったんだがよければお前もどうだ?」
真夏のはずの新横浜の空が急激に曇り、真っ暗になったかとおもうと轟々と吹雪が吹き荒れ始めた。
ドラルクはまたあのバカ師匠になにか機嫌を損ねることがあったなと首を竦め、一駅先にあるスーパーの特売を諦め帰ることにした。
寒さで死んでは元も子もない。師匠の屋敷はかなり遠いはずなのに、影響がシンヨコにまで及ぶとなると相当の地雷があったはずだ。
父絡みか、それとも。
「クラージィさんか…」
バカ師匠など放っておいてもいいがこっちにまで影響が来るのは御免被る。後でクラージィさんにラインしておこう。決意を固め、足元が雪で埋まらないうちに踵を返した。
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