傭探(砲兵×両面盗賊)🦝🐁【いかないで】ナワーブは消息が不明になっていたノートンを助け、そしてノートンの実験による後遺症を治す為、知人から借りた一軒家で暫く過ごすことにした。
ちなみに知人というのは魔物管理者のことだ。
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日が暮れ、帳が落ちる頃。
カーテンは閉め切られており、室内にはランプだけが灯っている。
明かりはついているとはいえ、部屋の中は薄暗かった。
「ノーティ、食えそうか?」
「うん…」
ベッドの上で横になっているノートンに尋ねると、彼は弱々しく答えた。
ナワーブは鍋から必要な分だけ器にスープを掬ってサイドテーブルにおいた。
「食べられないなら無理して食べなくてもいい」
「……食べるよ。ありがとう」
ノートンはゆっくりと体を起こした。
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