ひぐ/higurius 絵を描くのがすきですhttps://wavebox.me/wave/1rt51rtq877a7t3w/ ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 543
ALL 小説 R18 とものい 創作キャラ NSFW リップ thx絵 ファンアート ひぐ/higuriusREHABILIお題:魔女/魚の腹/婚外子※つわり・嘔吐の描写あり家庭はいつも悩みが尽きないお題:魔女/魚の腹/婚外子 家庭はいつも悩みが尽きない 込み上げてくる吐き気に、手で口を覆うと、水槽の中の魚が心配そうにちゃぽんと跳ねた。忌々しげに横目でにらみつければ、魚は透き通るような水の向こうに消えていく。 わたしは水を濁すように餌を撒くと、調合室に向かった。天井に吊るしておいた吐き気を抑えるハーブをいくつか手に取る。 魔術書や薬草事典が積まれた机に座り、胸を押さえながらハーブを煎じると、器に注いで一口飲んだ。 「うげ……」 強すぎる苦味に、手を伸ばしてとっておきの蜂蜜を垂らした。 幾分かマシになった飲み口に、ほっと安心しながら目を閉じて、ため息をつく。 「蜂蜜は街に行かないと手に入らないのに……」 3224 ひぐ/higuriusPASTかもかて/グレオニー憎悪ED後ざんげの値打ちもない#どこ?どこ? ハイラが仲間の衛士と世間話をしていると、訓練場の入り口に見知った人物が現れた。城に突如として現れたもうひとりの寵愛者ことレハトだった。 訓練場にはにわかに緊張が走ったが、レハト本人はそんな空気を感じ取った様子は少しもない。彼が訓練場に通うようになってしばらく経つのだから、いい加減に慣れればいいのにさぁ、とハイラは毎回思ったが口にしたことはなかった。レハトはぎこちない動きで訓練を続ける衛士たちをくぐり抜けながら目線をきょろきょろと動かし、目当ての人物を探している。 「あいつ今日警備だろ」 「誰か教えてこいよ」 仲間たちもレハトの動向を見守っていたらしく、責任の押し付けあいを始めた。寵愛者というだけでも腫れ物扱いは必至だというのに、かの寵愛者様は先月の御前試合で優勝を勝ち取っていた。 7734 1