商品管理「んっ……?」
いつの間にか落ちていた意識が浮上した。
眠りに落ちる前は何をしていたのだったかを思い出そうとした時、自分の身体の違和感を感じた。
腕が動かせない。
それに気付いた瞬間、一気に意識が覚醒した。
それまで閉じられていた瞼を持ち上げたけれども、そこには白一色の世界。そして顔に感じる布の感触。
腕を無理矢理動かそうとしてみたら、手首が纏められている様子だった。これまた布の感触。
拘束されている。え、なんで?
「えっ?!は?!」
思わず出た声に乗る戸惑いの色。
当然だと思って欲しい。
だって、身に覚えの無い事態である。どうしてこうなった?と言いたい。
「だっ…んぐっ?!」
誰か助けてと言おうとした瞬間、何かを口の中に突っ込まれた。それから素早く別の布か何かを咬まされる。
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