好きはふえていく新しい海賊王の誕生から早10年が経った。船長が海賊王となったあとも麦わらの一味は航海を続け、世界各地で宴やら戦いやら、冒険の匂いを追いかけ続けていた。
歳月が経つにつれ、この船に乗る者たちの1日の過ごし方は変わっていった。特に大きく変化があったのは、この船の船長とコックの朝である。
仲間としての時間を共にするにつれ、二人は互いに恋に落ちた。初めて関係が変わった日、二つの想いが噴火するかのように、どちらからともなくキスの雨を降らせ、愛を注ぎ込み、ベッドへと深く沈んだ。獣のように睦みあったその明け方、動けなくなったコックは、その関係をどうしても仲間に隠したいと言った。しかし船長相手ではそう上手くはいかなかった。
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