記念写真「そうだ! 写真を撮ろう、アルハイゼン!」
花神誕祭のパレードが無事に幕を下ろし、皆と別れた後――自宅のリビングでは、打ち上げ二次会と題した飲み会が開催されていた。
そこで不意に上がった提案に、アルハイゼンは手にしたワインのボトルから視線を移す。頬が赤く、とろんとした表情のカーヴェと目が合った。
どうやら2、3杯ですっかりできあがってしまったらしい。連日に及んだ計画の準備、直近の徹夜といった諸々が響いたのだろう。
「つい先ほど、その撮った写真についての話をしていたと思うが」
パレードの後の記念撮影について「いい写真が撮れた」等と楽しげに語っていたばかりである。カーヴェはこちらの指摘に、皆とはそうだけど、と前置きをして続ける。
2001