3回戦終了間際、洋館の中にひとり残されたクリスティーヌ。考え事に夢中になっていて完全に自分の世界に入っている。
愛しの彼はどこにいるのか、これからどうやって戦っていかなければいけないのか、そんなことを考えながら洋館の中をぐるぐると歩き回っている。女の子に悩みはつきものって言うでしょう?とでも言いたげな様子。
「こんなところにいても何も見つかりませんよね…!!早くこの傷を治してもらわなくちゃ……」
そう言いながら自室に帰ろうとしたその時。背後で何かが倒れたような物音がした。怖がりながらもクリスティーヌは確認しに行く。
そこにいたのは愛しの彼、エリックだった。人間の大きさのまま微動だにしない彼は、壁にもたれかかったまま虚ろな目でクリスティーヌを見つめる。
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