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    nico

    @psynk2

    ジェ×フロを書くひと。ジェ~フロとフロ受け全般を食します。♡汚喘ぎが性癖です。

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    nico

    INFOジェイフロ小説アンソロのサンプルです。NRC時代の冒頭部分と、25歳になってからの彼ら部分を少々追加しました。冒頭しんみりめいてますが、しんみりしてるのは最初だけで内容はラブコメだと思ってます。ハッピーハッピーハッピーエンドなジェイフロです。
    余談ですがあまりの文字数の多さに主催のしののさんに泣き付きました……!
    ふゆのおわりにうたう唄 息が白い。
     海の中では見られない現象を面白く思いながら、オレは出来たばかりの魔法薬を雲がかかる空にかざした。虹色に輝く半透明の液体が、ガラス瓶の中で揺らいでいる。なにとはなしに左右に振れば、それは美しく光りながらたぽたぽと瓶の中でたゆたった。
    「キラキラじゃん」
     まるで他人事のようなつぶやきが白く変わって空気に溶ける。外廊下に隣接している学園の裏庭。流れる吐息に誘われて目を向ければ、そこは一面真っ白な新雪に覆われていた。
     寒さのせいか、庭に人の気配は全くない。まっすぐ歩いていた外廊下から、裏庭へと向きを変える。芝生の上に落ちた雪が、平らな革靴の底で圧縮される感覚があった。もう少し積もったら、滑って転んでしまいそうだ。そんなことを考えながら、オレはうっすらと雪がかぶったスチールのベンチを、ゴム手袋をしたままの手でぞんざいに払った。脚を伸ばして腰かけて、灰色の空を大きく仰ぐ。
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    nico

    DONE痛みなんて今まで一度も感じたことは無かったのに、🐬に恋して初めて痛みを知ることになった🦈のジェイフロです。uraさんのフリー素材『痛覚の無いフロイド』からお題をいただきました!ありがとうございます!
    ⚠️名前と存在感があるモブがいます
    ⚠️ちょっとだけ内臓がデロっと出ます
    ⚠️あちこちに捏造が散りばめられています
    いたくしてもいいから これ、と言いながらフロイドが僕の手のひらに何かを乗せた。銀色のアクセサリーのようなもの。ラウンジから帰ってきたばかりの、まだグローブをはめたままの左手で、僕はそれを摘まみ上げた。
     プラチナのロングピアスだ。見覚えのあるブランドのロゴマークがチェーンに繋がれてぶら下がっている。
    「落とし物ですか?」
    「ちがう」
     シャンデリアの明かりを受け、白銀の光がチラチラと僕の目を何度も刺す。よく見ればアルファベットのロゴにはびっしりと小さなダイヤモンドが埋め込まれていて、それがやかましく光を反射させていた。
     それなりに高価なものなのだろう。一代で財を成した家の人間が喜んで身に付けていそうな、いかにもというタイプのジュエリーだ。成り上がりの金持ちは、デザインなどよりハイブランドのロゴマークに強い魅力を覚えるらしい。とてもじゃないが僕に付ける勇気はない。
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