だが私は謝らない
shiruoshiru
DOODLE凛々蝶さんが書いてくださったキャラ交流小説がてぇてぇすぎて…!いつの間にか妄想がフルスロットルしてました
だが私は謝らない
テントの中で「スヴェルく〜ん」
「…」
「ね、スヴェル君ってば」
「…」
鬼火の森。簡易に張られたテントの中。
寝たきりのセラは、土気色の顔をしたスヴェルに世話を焼かれていた。
身体を動かそうとしても、動かない。血も多く流し過ぎてしまったし、セラの胸から下腹部には無数の刺し傷がまだ残っていて、少し身じろぎをするだけでも痛む。
その傷を作ったのは、目の前のスヴェルだ。
正確には、ドレイクによって精神を混乱させられたスヴェルの短剣によって。
運良く同行していた王女、ミカエルの能力によってセラは一命を取り留めた。
あの場に彼女のポーンであるシルヴァンもいたから、
セラがスヴェルに命を取られる事も無くこうやって寝ていられる。
ドレイクに掴まれたスヴェルを助け出そうと焦ったセラの判断ミスが引き落とした結果を、周囲にカバーしてもらったのだ。
987「…」
「ね、スヴェル君ってば」
「…」
鬼火の森。簡易に張られたテントの中。
寝たきりのセラは、土気色の顔をしたスヴェルに世話を焼かれていた。
身体を動かそうとしても、動かない。血も多く流し過ぎてしまったし、セラの胸から下腹部には無数の刺し傷がまだ残っていて、少し身じろぎをするだけでも痛む。
その傷を作ったのは、目の前のスヴェルだ。
正確には、ドレイクによって精神を混乱させられたスヴェルの短剣によって。
運良く同行していた王女、ミカエルの能力によってセラは一命を取り留めた。
あの場に彼女のポーンであるシルヴァンもいたから、
セラがスヴェルに命を取られる事も無くこうやって寝ていられる。
ドレイクに掴まれたスヴェルを助け出そうと焦ったセラの判断ミスが引き落とした結果を、周囲にカバーしてもらったのだ。
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DOODLEホラー書こうとしたのに日常ものになっちったけどだが私は謝らない「あっつい・・・」
「そうだな」
散歩にいこうと麻人と家を出たが、想像以上に暑くなってきていた。皮膚を刺すような日差しで、アスファルトからゆらりと陽炎が立っている。俺は暑さには強い方だが、さすがにこの暑さは堪えるものがあった。帽子を被っている麻人も、額の汗を手でで拭っている。俺達は公園へと向かっていた。今日は朝から特に用事はない。だからこうしてぶらぶらとしているのだが、それにしても暑い。公園についたら少し休もうかなと考えていると、ふいに麻人が立ち止まって道路を指差した。
「逃げ水だな」
「にげみず?」
遠くに水溜まりが見えて、その水面に映った景色が歪んで見える。
「ああいう風に、地面がゆらゆらして見える現象のことだ」
2907「そうだな」
散歩にいこうと麻人と家を出たが、想像以上に暑くなってきていた。皮膚を刺すような日差しで、アスファルトからゆらりと陽炎が立っている。俺は暑さには強い方だが、さすがにこの暑さは堪えるものがあった。帽子を被っている麻人も、額の汗を手でで拭っている。俺達は公園へと向かっていた。今日は朝から特に用事はない。だからこうしてぶらぶらとしているのだが、それにしても暑い。公園についたら少し休もうかなと考えていると、ふいに麻人が立ち止まって道路を指差した。
「逃げ水だな」
「にげみず?」
遠くに水溜まりが見えて、その水面に映った景色が歪んで見える。
「ああいう風に、地面がゆらゆらして見える現象のことだ」