事故紹介
ParAI_t
DONE物語未明 / クロアス時系列としては、伝説の事故紹介の前夜くらいの想定です。
この時期のクロービスさんしか出てこない話をクロアス表記することにより、こんな塩対応があそこまで変わったギャップをお楽しみください←--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ようやく見出された救いの光。そう持て囃されるべき占いの結果に、クロービスは一人、執務室で険しい顔を崩さなかった。
「この娘が伝説の勇者、だと…?」
百戦錬磨の歴戦の勇士とまでは言わないが、せめて戦いの経験がある者ではないのか。こんなどう見ても魔物と戦う側ではなく、魔物から守られる側でしかない小娘に世界を任せるというのか。一年前から魔王軍に辛酸を舐めさせられ続けているクロービスにしてみれば、この結果はおいそれと受け入れられるものではなかった。いっそ何かの間違いであれば再選定できようが、今の所その気配はない。
しかも、いくらスレイヤーがいるとはいえ、国家の命運を賭けた戦いの総指揮を、戦を未経験の者が握るなど、どう考えても悪い冗談でしかなかった。個々のスレイヤーの実力は、レースで篩にかければ見込みはあり 1142