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    発想の勝利

    ParAI_t

    DONE暁を覚えず / クロアス

    某スケブが刺さったので書きました。いやもう、朱羽さんの発想の勝利なので、私は設定ほぼなぞっただけですが…!
    なんかもうこれ若干恒例化しつつあるけど、テンションブチ上がったからしょうがないよね(遠い目)(貰った物は書いていいと思ってる顔)
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    春の足音が迫る、とある日の午後。
    ぼんやりと覚醒したクロービスは、己の失態にむぅと唸る。不幸中の幸いにも、枕代わりにしてしまった書類は無事だった。例の一件から妙な癖になってしまったな、と眉間のシワを深めると机の上のメモが目に入る。

    『おつかれさまです!疲れたときは糖分とってくださいね』

    余計な世話を焼く暇があるなら、勇者の務めに励みたまえ。そんな小言は、覚えの無い肩の毛布の重みと、仕事中でも手に取りやすい菓子の存在に封殺される。結局再度、むぅ、と唸ることしか出来ず、クロービスはため息をつく。
    ここのところ、アステルは用意周到な心遣いをしてくるようになっている。業務の助けとあれば断る理由はないのだが、こちらばかり把握されているというのは形容し難い悔しさがあった。勇者としての適性調査のため、クロービスの方が先にアステルを知っていたはずなのに、差が日に日 831