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moooom__m
DOODLEツイッター版→https://twitter.com/moooom__m/status/1539530322119114753?s=20&t=DXpBiJf15Jfl0XYZmQahLQ貴方に逢うために ただ電車に乗る。それだけのことなのにどうしても気が重くて、気のせいか足も震えて、消えちゃいたくなるようなのを押し殺しながら、ミスタは仮面を被ってホームに立っていた。あの、心温まる場所に戻りたくて、手渡されたペンをギュッと握りしめる。これで自分の名前を書くんだ、いいか?と言われたのがリフレインした。
後ろに立っていた人物が、少し足を動かしたのがわかる。肩に温かい温度を感じた。彼の手だった。
「さぁ、あと少しで電車が来るよ」
「……ねえ、ほんとうに行かなくちゃ駄目?」
「ほんとうに行かなくちゃ、ミスタは一生ここにいることになってしまうよ?」
不安で不安でしかたがなくて、ヴォックスの顔を覗き込む。いつもと変わらない、穏やかでぱっちりと張った瞳がこちらを見つめ返した。
1789後ろに立っていた人物が、少し足を動かしたのがわかる。肩に温かい温度を感じた。彼の手だった。
「さぁ、あと少しで電車が来るよ」
「……ねえ、ほんとうに行かなくちゃ駄目?」
「ほんとうに行かなくちゃ、ミスタは一生ここにいることになってしまうよ?」
不安で不安でしかたがなくて、ヴォックスの顔を覗き込む。いつもと変わらない、穏やかでぱっちりと張った瞳がこちらを見つめ返した。