asami
薄荷アメ
INFO浅海夕夏里さん(https://x.com/yukari_asami?t=FN2a2wtCSDb6BpK3m1O2mA&s=09)の御本と無配本の表紙を描かせていただきました件(*´艸`*) 2tose_kkk
MOURNING浅見さんのべったー文章を何回も咀嚼している十環くん(浅見さん@asami_mm宅)
2022.05.08
「十環さんなら解るでしょ?」
そう言って彼の顔を見た。
治療されたばかりの左手に乗る十環さんの手が動揺したように固まり、沈黙が落ちる。自分の右耳で揺れるピアスが妙にうるさいと思った。
いつもなら十環さんのお説教をある程度聞いて、俺が勝手に切り上げて、それに対して何も言わずに少しのため息と一緒に「そうだね」と終わらせてくれる。その度膝の上にある固く握られた手はいつも俺のせいで爪を皮膚に食い込ませてるのに、俺は見ないふりをしてた。
(今回は、まぁ、しくじったもんな。どうやって帰ってきたのかも覚えてないし)
目覚めて、1番に見た彼の顔が脳裏に張り付く。鼻血も出したんだろう彼の顔は疲労が隠れていなくて、きっと俺はかなりやばかったんだなとぼんやりとしか物事を考えられない頭で思った。
349そう言って彼の顔を見た。
治療されたばかりの左手に乗る十環さんの手が動揺したように固まり、沈黙が落ちる。自分の右耳で揺れるピアスが妙にうるさいと思った。
いつもなら十環さんのお説教をある程度聞いて、俺が勝手に切り上げて、それに対して何も言わずに少しのため息と一緒に「そうだね」と終わらせてくれる。その度膝の上にある固く握られた手はいつも俺のせいで爪を皮膚に食い込ませてるのに、俺は見ないふりをしてた。
(今回は、まぁ、しくじったもんな。どうやって帰ってきたのかも覚えてないし)
目覚めて、1番に見た彼の顔が脳裏に張り付く。鼻血も出したんだろう彼の顔は疲労が隠れていなくて、きっと俺はかなりやばかったんだなとぼんやりとしか物事を考えられない頭で思った。