217_iras
DOODLEジャズアズちゃん童貞であれの願望殴り書きssジャズ女慣れしてそうに見えて初心だったら私が大興奮するので…
バビルス高学年くらいのイメージ!
「ジャズ」
そっと頬に触れ呼びかけると、私の胸元のボタンをガチャガチャと弄んでいた音が止む。頬に当てた手を滑らせて髪を掻き上げてやると、手の動きに合わせるようにゆっくりと彼が顔を上げる。不安げに揺れる赤い瞳が私を捕らえる。
「なに、アズアズ」
「……いや、何でも」
自分で呼んでおきながら、次に投げかける言葉が思い浮かばず、私は彼から顔を背けた。
別に、何かを伝えたかった訳ではない。ただ、少々意外だったのだ。いつもは飄々としている彼が、今、少し強張った表情と震える指で私に触れようとしていることが。
彼との付き合いも、もう随分と長くなってきた。だから私は、このアンドロ・M・ジャズという悪魔について、彼を囲むそこらの有象無象の女どもと比べればずっと詳しいと自負している。私だけが知っている顔だってある。だから、歳のわりに大人びた色気と悪い男の空気を纏う彼が、存外に照れ屋であることも、思ったことがすぐに顔や仕草に出てしまうことも知っている。
4237そっと頬に触れ呼びかけると、私の胸元のボタンをガチャガチャと弄んでいた音が止む。頬に当てた手を滑らせて髪を掻き上げてやると、手の動きに合わせるようにゆっくりと彼が顔を上げる。不安げに揺れる赤い瞳が私を捕らえる。
「なに、アズアズ」
「……いや、何でも」
自分で呼んでおきながら、次に投げかける言葉が思い浮かばず、私は彼から顔を背けた。
別に、何かを伝えたかった訳ではない。ただ、少々意外だったのだ。いつもは飄々としている彼が、今、少し強張った表情と震える指で私に触れようとしていることが。
彼との付き合いも、もう随分と長くなってきた。だから私は、このアンドロ・M・ジャズという悪魔について、彼を囲むそこらの有象無象の女どもと比べればずっと詳しいと自負している。私だけが知っている顔だってある。だから、歳のわりに大人びた色気と悪い男の空気を纏う彼が、存外に照れ屋であることも、思ったことがすぐに顔や仕草に出てしまうことも知っている。