ゆゆしきゆく
MOURNINGアグパー!!シリアス?ラモはそんな二人に気付いてるのか気づいてないのかは今後の登場次第で変わってきますねえ〜
事後っちゃあ事後だけど、事後に見えるかは不明「兄上の髪は美しいですね」
揺らめくランプの光に照らされた美しい髪はまるで金の糸のように輝いていた
「そうか?」
「はい、金の髪をした者は多数おりますが、兄上の髪が一等綺麗です」
そう言ってパーシヴァルはアグロヴァルの髪を撫でて目を細めてみせた
最愛の母と同じ目、同じ髪をした我が末弟、パーシヴァル
母と過ごした時間は一番短かったのに、一番その面影を色濃く残している
——どうして自分の髪は金色なのだろう
鏡には愛する母に似ていない己の姿が映る
弟達にだけ分け与えられた母の面影
それをいくら自分の中に探そうとも、分け与えられなかったものはどれだけ目を凝らしても見えやしなかった
今なら思う
この人はどれほど寂しい思いをして、傷ついた心を隠して今まで生きてきたのだろうかと
今ならわかる
この人が幼い俺やラモラック兄上を守る為に、どれほどの力を尽くしたかを
自分だって悲しかったろう、辛かったろう
声を上げて泣いて子供のように振る舞いたかったろう
けれど、この人はそれをしなかった
守るべき弟達の前では、そんな姿を一度たりとも見せなかった
そんなこの人を誰が守ってやっただろう
誰が救ってやっただ 907