大豆よろず
PROGRESS支部に投稿する予定の目岩夫妻×水木の小説の一部を投稿。結構長くなるかも初夜 後編(キスシーンのみ。R15)(全部俺のせいだったな)
思い返して今更な結論に辿り着いた水木は近くなるゲゲ郎の顔に目を閉じる。
ふにっ。柔らかい唇の感触は水木が描いていた夢想(ゆめ)よりも少し冷たくて優しかった。
「ん……んっ」
「水木、水木」
返事の代わりに後頭部に手を伸ばして唇を押し当てる。
「水木さん。私も」
「あ、んんっ」
岩子の唇も冷たくしっとりしていて、彼女の猛勢に負けじと唇を食んで押し当てる。
触れ合うだけの幼いキス。ちゅ、ちゅ、と小鳥の囀りのごとに口付け。角砂糖を直に齧っているようで甘ったるくて頭が多幸感でふわふわしてくる。
好きな人と交わすキスはこんなにも甘くて幸せなのかと、水木は口元を緩める。でも、足りない。これだけじゃ足りない、と雛が餌をせがむように唇を軽く開けると舌が入ってきた。
470思い返して今更な結論に辿り着いた水木は近くなるゲゲ郎の顔に目を閉じる。
ふにっ。柔らかい唇の感触は水木が描いていた夢想(ゆめ)よりも少し冷たくて優しかった。
「ん……んっ」
「水木、水木」
返事の代わりに後頭部に手を伸ばして唇を押し当てる。
「水木さん。私も」
「あ、んんっ」
岩子の唇も冷たくしっとりしていて、彼女の猛勢に負けじと唇を食んで押し当てる。
触れ合うだけの幼いキス。ちゅ、ちゅ、と小鳥の囀りのごとに口付け。角砂糖を直に齧っているようで甘ったるくて頭が多幸感でふわふわしてくる。
好きな人と交わすキスはこんなにも甘くて幸せなのかと、水木は口元を緩める。でも、足りない。これだけじゃ足りない、と雛が餌をせがむように唇を軽く開けると舌が入ってきた。