Crow_K_DazsP
DONEストライドゲート〜NEXTの間伊マモのつもりで書いているけどマモ伊っぽく見えるかもしれない伊吹くんとマモルさんの冬の日の話
イベント終了後Pixivで公開(した)
君の手の温もりは。「寒いねぇ、伊吹くん」
終電間近の駅のホーム端。普及協会の体制が変わり、大きなゴタゴタは既に片付いて久しいものの仕事量はあまり減らず。今日も今日とて仕事に忙殺されて、お疲れ様と一杯飲んで、伊吹と安城は並んで電車を待っている。
年末も近くなり一段と増した寒さに、安城ははー、と手に息を吹きかけて、両手を擦り合わせていた。
そんな安城がちらりと伊吹を見たと思えば、ずぽり、と伊吹が手を突っ込んでいたコートのポケットに自分の手を突っ込んで、伊吹の手を握ってきた。
「…ッ、おい安城」
「わあ、君の手すごいあったかいねえ」
すり、と手の甲に親指を滑らせたり、握りしめたりと伊吹の手を好きに弄り回す安城に、抗議の声を上げるがどこ吹く風で、にこにこ微笑みを返して来るので、伊吹は諦めて好きにさせる。そうすると確かに冷たかった安城の手がだんだんと伊吹の温度に染められていく。
2463終電間近の駅のホーム端。普及協会の体制が変わり、大きなゴタゴタは既に片付いて久しいものの仕事量はあまり減らず。今日も今日とて仕事に忙殺されて、お疲れ様と一杯飲んで、伊吹と安城は並んで電車を待っている。
年末も近くなり一段と増した寒さに、安城ははー、と手に息を吹きかけて、両手を擦り合わせていた。
そんな安城がちらりと伊吹を見たと思えば、ずぽり、と伊吹が手を突っ込んでいたコートのポケットに自分の手を突っ込んで、伊吹の手を握ってきた。
「…ッ、おい安城」
「わあ、君の手すごいあったかいねえ」
すり、と手の甲に親指を滑らせたり、握りしめたりと伊吹の手を好きに弄り回す安城に、抗議の声を上げるがどこ吹く風で、にこにこ微笑みを返して来るので、伊吹は諦めて好きにさせる。そうすると確かに冷たかった安城の手がだんだんと伊吹の温度に染められていく。