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DOODLE深夜にインスタントラーメンを食べる炎博(事後)の話#炎博とごはん 企画に参加させていただきました!
背徳の味「美味しそうなにおいがする」
むくりとシーツから身を起こした視線の先、ドクターは珍しくバツの悪そうな顔をしたエンカクとばっちり目が合ってしまったのだった。
ドクターの私室から調理用コンロを発掘したのはエンカクだった。発見の間違いではない、文字通りの発掘である。というのもドクターの私室はエンカクが足を踏み入れることを許された当初、床すら見えないほどの大量の本で埋め尽くされており、その整理に手を付けたのは部屋の持ち主本人ではなくエンカクだったからである。
「どこまで読んだ」
「七分の、いや六分の一くらい、かな……?」
「その中で有用なメモや書き込みがあったものは」
「特に見当たらなかった。私はそういうの残すタイプじゃなかったみたい」
2075むくりとシーツから身を起こした視線の先、ドクターは珍しくバツの悪そうな顔をしたエンカクとばっちり目が合ってしまったのだった。
ドクターの私室から調理用コンロを発掘したのはエンカクだった。発見の間違いではない、文字通りの発掘である。というのもドクターの私室はエンカクが足を踏み入れることを許された当初、床すら見えないほどの大量の本で埋め尽くされており、その整理に手を付けたのは部屋の持ち主本人ではなくエンカクだったからである。
「どこまで読んだ」
「七分の、いや六分の一くらい、かな……?」
「その中で有用なメモや書き込みがあったものは」
「特に見当たらなかった。私はそういうの残すタイプじゃなかったみたい」