andrew3
PROGRESS何見ても平気な方向けのラフ案。一応注意喚起されてるであろう箇所は隠れているのでギリギリワンクッションで行けるかな(現時点で)という雰囲気。
モルガン陛下に「この時期はこういう扮装して楽しむのが通例です」って言ったらある程度ならなんでも着てくれそう…。
subaru_no_iine
DONE以ぐだ♀ 書生×お嬢さん プロポーズ編・ゆるふわ土佐弁
・ゆるふわデモクラシー時代
・弟はぐだ男くん
・モブ毒父
7月に上げたものが不本意だったので書き直したら文字数が倍になりました。お互いにお互いの気にしてないことで罪の意識背負って生きてきたのつらいですね(愉悦)並べ直して本にする作業頑張ります。
もういっぺん、わろうとうせ プロポーズ「立香を……嫁に?」
十秒ほどの沈黙の後、父はようよう喘ぐように言った。
「はい、ぜひともわしに立香お嬢さんを[[rb:娶 > めと]]らいてつかあさい」
緊張した声で以蔵は応える。
しかし父に額づくその背中には、迷いも悩みもない。
何度か浅く呼吸した父は、以蔵を見据えて声を荒らげた。
「正気か?」
「正気、とはどがぁな意味でしょう」
顔を上げた以蔵の眉根は、いぶかしげに寄っている。
「お前なら……お前ほどの逸材なら、細君など選び放題じゃないか。帝大を優秀な成績で卒業した官僚なんて、どこの家でも喜んで娘を差し出すに違いない。わざわざこんなろくに笑えもしない恥晒しの嫁き遅れなんて選ばなくとも……恩か? 藤丸の家に恩を感じているからそんなことを言うのか?」
12939十秒ほどの沈黙の後、父はようよう喘ぐように言った。
「はい、ぜひともわしに立香お嬢さんを[[rb:娶 > めと]]らいてつかあさい」
緊張した声で以蔵は応える。
しかし父に額づくその背中には、迷いも悩みもない。
何度か浅く呼吸した父は、以蔵を見据えて声を荒らげた。
「正気か?」
「正気、とはどがぁな意味でしょう」
顔を上げた以蔵の眉根は、いぶかしげに寄っている。
「お前なら……お前ほどの逸材なら、細君など選び放題じゃないか。帝大を優秀な成績で卒業した官僚なんて、どこの家でも喜んで娘を差し出すに違いない。わざわざこんなろくに笑えもしない恥晒しの嫁き遅れなんて選ばなくとも……恩か? 藤丸の家に恩を感じているからそんなことを言うのか?」
subaru_no_iine
DONE以ぐだ♀ 書生×お嬢さん第1話・半非公式キャラ二次創作
・ゆるふわ土佐弁
・ゆるふわデモクラシー時代
・弟はショタぐだ男くん
辻褄合わせは文字数を食います。本にするため第1話を書いたら無から設定が生えてきたので既存の話を再構成することになりました。Xくんに上げたのとはほぼ別物になります。
もういっぺん、わろうとうせ① 女学校に入学して一年。海老茶の袴と矢絣の小袖にも、もう既に慣れてきた。
掃除当番を一緒にこなした級友と、葉桜の並木を通る。よしなしごとを喋りながら校門を出て、
「ごきげんよう、立香さん」
「ごきげんよう」
手を振って別れれば、同級生は黒いマント姿の男の人の隣に立った。
こちらに背を向ける二人を視線で見送った立香は、
「書生さんだ……」
とつぶやく。
娘を女学校にやれるのは、ほとんどがある程度以上の格式のある家だ。
裕福でない階層の家では娘を尋常小学校にすらろくろく通わせずに家事や内職をさせ、早いうちに嫁がせることも珍しくない。
立香の祖父は[[rb:大店 > おおだな]]の三男で、本家からのれん分けを受けて華族など富裕層相手の商売をしている。
13455掃除当番を一緒にこなした級友と、葉桜の並木を通る。よしなしごとを喋りながら校門を出て、
「ごきげんよう、立香さん」
「ごきげんよう」
手を振って別れれば、同級生は黒いマント姿の男の人の隣に立った。
こちらに背を向ける二人を視線で見送った立香は、
「書生さんだ……」
とつぶやく。
娘を女学校にやれるのは、ほとんどがある程度以上の格式のある家だ。
裕福でない階層の家では娘を尋常小学校にすらろくろく通わせずに家事や内職をさせ、早いうちに嫁がせることも珍しくない。
立香の祖父は[[rb:大店 > おおだな]]の三男で、本家からのれん分けを受けて華族など富裕層相手の商売をしている。