kusaremame_
CAN’T MAKEペテンただの五月蝿い苦手な人種だった。最初は。
「っ、仁王!真面目にやらんか!!」
「はいはい、分かってるぜよ。」
飄々と何を考えてるかも分からない俺の態度はたいそう気に触るようで。
まぁ、元来真面目やら誠実やらと無縁の俺にとっちゃこの生き方がしょうに合ってた。
ただ真っ直ぐに真剣にテニスに打ち込んでる彼奴は眩しく少し羨ましい程だった。
それがどこか癪に障ると言うか、なんと言うか。まぁ、とにかく一生相容れない、部活内だけの存在だと思っていた。
「仁王!」
耳にキンと響いた声に心の中で舌打ちをして振り返る。
「なんじゃ、なーんもしとらんぜよ。」
「練習に戻れ。まだ全員のメニューが終わっていないぞ……!」
黒いまっすぐな視線が体に刺さるような感じがした。ひどく喉が渇いたような奇妙な感覚だった。
3821「っ、仁王!真面目にやらんか!!」
「はいはい、分かってるぜよ。」
飄々と何を考えてるかも分からない俺の態度はたいそう気に触るようで。
まぁ、元来真面目やら誠実やらと無縁の俺にとっちゃこの生き方がしょうに合ってた。
ただ真っ直ぐに真剣にテニスに打ち込んでる彼奴は眩しく少し羨ましい程だった。
それがどこか癪に障ると言うか、なんと言うか。まぁ、とにかく一生相容れない、部活内だけの存在だと思っていた。
「仁王!」
耳にキンと響いた声に心の中で舌打ちをして振り返る。
「なんじゃ、なーんもしとらんぜよ。」
「練習に戻れ。まだ全員のメニューが終わっていないぞ……!」
黒いまっすぐな視線が体に刺さるような感じがした。ひどく喉が渇いたような奇妙な感覚だった。