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PAST【# 睦月始生誕祭2017】過去作サルベージ。
月。/始雪
#睦月始生誕祭2017花園雪「始さん。お誕生日おめでとうございます」
睦月始「ありがとう、雪」
雪「つい先日成人なさったばかりような気がしていましたが……一年経つのは早いものですね」
始「そうだな……雪もあと一年ちょっとで成人だしな」
雪「あら嫌だ。まだ気が早いですよ、始さんったら」
(くすくすと笑う雪)
始「あっという間にその時が来るさ。一年経つのは早いって言ったのは、お前だろう?」
雪「ふふっ、そうですね」
始「だから……」
ちゅっ。
雪「……っ!?」
(不意打ちに驚いて目を見開く雪)
始「早く追いついてくれよ、雪?」
(にやりと微笑む始)
雪「……っ、はい……」
(恥ずかしさで真っ赤になる雪)
308睦月始「ありがとう、雪」
雪「つい先日成人なさったばかりような気がしていましたが……一年経つのは早いものですね」
始「そうだな……雪もあと一年ちょっとで成人だしな」
雪「あら嫌だ。まだ気が早いですよ、始さんったら」
(くすくすと笑う雪)
始「あっという間にその時が来るさ。一年経つのは早いって言ったのは、お前だろう?」
雪「ふふっ、そうですね」
始「だから……」
ちゅっ。
雪「……っ!?」
(不意打ちに驚いて目を見開く雪)
始「早く追いついてくれよ、雪?」
(にやりと微笑む始)
雪「……っ、はい……」
(恥ずかしさで真っ赤になる雪)
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PAST【逃避行】過去作サルベージ。
月。/始雪
逃避行「雪。次はどこへ行こうか」
静かな喫茶店の中。
向かいの席からの問いに顔を上げると、頬杖をついてこちらを見つめる愛しい人の微笑みが。
まるで愛をささやくような甘い声音と表情に、とくんと心臓が跳ねた。
この鼓動が彼に伝わってしまいそうで、慌てて視線を逸らす。
でも、もう隠す必要はないのだと気づき、もう一度彼と向かい合った。
「……始さんとふたりなら、どこへでも」
――この日、私たちはお互い以外の全てを捨てた。
216静かな喫茶店の中。
向かいの席からの問いに顔を上げると、頬杖をついてこちらを見つめる愛しい人の微笑みが。
まるで愛をささやくような甘い声音と表情に、とくんと心臓が跳ねた。
この鼓動が彼に伝わってしまいそうで、慌てて視線を逸らす。
でも、もう隠す必要はないのだと気づき、もう一度彼と向かい合った。
「……始さんとふたりなら、どこへでも」
――この日、私たちはお互い以外の全てを捨てた。
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PAST【夕焼け色のキミに恋をした】過去作サルベージ。
月。/始雪
夕焼け色のキミに恋をした「はじめにいさま! みて! きれいなゆうやけ!」
そう言って俺のほうを振り返るきみが、あまりにも輝いて見えて。
なぜだろう。胸が苦しくなる。
花のような笑顔を直視できなくて、頬の熱を夕日のせいにしてきみの手を取った。
「さあ、かえろう、ゆき」
「はい!」
握り返された手の感触に、心臓がとくりと跳ねた。
◇
「始さん。見てください。綺麗な夕焼けです」
そう言って俺のほうを振り返る彼女は、まだ幼かったあの時よりも遥かに大人びた、でも、あの時と変わらない綺麗な笑顔で。
「ああ、綺麗だな」
あの時と同じようにそっと手を取る俺に、あの時と同じように笑顔を向けて。
「さあ、帰ろう、雪」
「はい」
握り返された手の感触も、あの時と同じ。
378そう言って俺のほうを振り返るきみが、あまりにも輝いて見えて。
なぜだろう。胸が苦しくなる。
花のような笑顔を直視できなくて、頬の熱を夕日のせいにしてきみの手を取った。
「さあ、かえろう、ゆき」
「はい!」
握り返された手の感触に、心臓がとくりと跳ねた。
◇
「始さん。見てください。綺麗な夕焼けです」
そう言って俺のほうを振り返る彼女は、まだ幼かったあの時よりも遥かに大人びた、でも、あの時と変わらない綺麗な笑顔で。
「ああ、綺麗だな」
あの時と同じようにそっと手を取る俺に、あの時と同じように笑顔を向けて。
「さあ、帰ろう、雪」
「はい」
握り返された手の感触も、あの時と同じ。
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PAST【二〇一五年いい夫婦の日】過去作サルベージ。
月。/始雪
二〇一五年いい夫婦の日花園雪「始さん。今日がなんの日かご存知ですか?」
睦月始「ん? 今日か?」
雪「はい」
始「今日は十一月二十二日だが……悪い、分からん」
(申し訳なさそうに眉を下げる始)
雪「嫌だ、そんな顔しないでください。別に記念日というわけではないんです」
(始の表情に慌てる雪)
始「そうなのか。じゃあ、なんの日なんだ?」
雪「今日は、いい夫婦の日だそうです」
始「いい夫婦の日?」
雪「はい。語呂合わせで」
始「いい夫婦の日か……俺たちもいつか、名実ともに〝いい夫婦〟になれたらいいな」
(優しく微笑む始)
雪「……! は、はい……」
(真っ赤になって俯く雪)
雪(私から言うつもりだったのに、始さんに先に言われてしまったわ……)
328睦月始「ん? 今日か?」
雪「はい」
始「今日は十一月二十二日だが……悪い、分からん」
(申し訳なさそうに眉を下げる始)
雪「嫌だ、そんな顔しないでください。別に記念日というわけではないんです」
(始の表情に慌てる雪)
始「そうなのか。じゃあ、なんの日なんだ?」
雪「今日は、いい夫婦の日だそうです」
始「いい夫婦の日?」
雪「はい。語呂合わせで」
始「いい夫婦の日か……俺たちもいつか、名実ともに〝いい夫婦〟になれたらいいな」
(優しく微笑む始)
雪「……! は、はい……」
(真っ赤になって俯く雪)
雪(私から言うつもりだったのに、始さんに先に言われてしまったわ……)
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PAST【同月 de 手繋ぎシチュエーション~繋いでないのもあるよ☆~ 始雪編】過去作サルベージ。
月。/始雪
同月 de 手繋ぎシチュエーション~繋いでないのもあるよ☆~ 始雪編花園雪「わあ……人が多いですね」
睦月始「しかたない、日曜日だからな。しかし、はぐれたら困るな……雪」
雪「はい、なんでしょう?」
始「はぐれないように掴まっておけ」
(腕を差しだす始)
雪「ありがとうございます、始さん」
(嬉しそうに微笑み、始の腕を取る雪)
始「さて、まずはどこに行く?」
雪「そうですね……少し早いですが、ランチタイムで混む前にお昼ご飯はどうでしょう? 実は、このあたりに気になっているお店があるんです」
始「いいな。そこに行くか」
雪「はい! こっちの通りです。行きましょう!」
始「分かった、分かった。そんなに引っ張るな」
(久しぶりのデートではしゃぐ雪の姿を微笑ましく見つめる始)
316睦月始「しかたない、日曜日だからな。しかし、はぐれたら困るな……雪」
雪「はい、なんでしょう?」
始「はぐれないように掴まっておけ」
(腕を差しだす始)
雪「ありがとうございます、始さん」
(嬉しそうに微笑み、始の腕を取る雪)
始「さて、まずはどこに行く?」
雪「そうですね……少し早いですが、ランチタイムで混む前にお昼ご飯はどうでしょう? 実は、このあたりに気になっているお店があるんです」
始「いいな。そこに行くか」
雪「はい! こっちの通りです。行きましょう!」
始「分かった、分かった。そんなに引っ張るな」
(久しぶりのデートではしゃぐ雪の姿を微笑ましく見つめる始)