絢乃_
DONEアス×弊Tav♀Tav♀の名前:カーマイン(カーミ)
いったん寝たけど友達になって、カザから解放された後にまた付き合ってほしいんです………!!!!!
愛のつづきに夜の帳は降りてしばらく経ち、今は空気よりも腰を下ろした地面の方があたたかい。
野営地を見渡せる見張り場所に広げた敷布の上、あぐらをかいて、月を見上げる。ゲイルの渡してくれた夜食をいつ食べようかと考えていると、気配を隠さず近づいてくる足音に気づいた。
「差し入れだ」
そう言って差し出されたボトルを受け取る。揺れる液体が瓶の中で音を立て、その半分ほどはすでに胃に流し込まれた後だとわかる。特段酔った様子もないアスタリオンは、もう片手に持った本とともに隣に腰を落ち着けた。
「ありがとう。眠らないの?」
「もう十分。それより腹が減ってね」
「ああ」
おおかた用件はそんな所だろうと予想はしていた。私はほとんど毎夜、この親しき友人に血を飲むことを許している。
4256野営地を見渡せる見張り場所に広げた敷布の上、あぐらをかいて、月を見上げる。ゲイルの渡してくれた夜食をいつ食べようかと考えていると、気配を隠さず近づいてくる足音に気づいた。
「差し入れだ」
そう言って差し出されたボトルを受け取る。揺れる液体が瓶の中で音を立て、その半分ほどはすでに胃に流し込まれた後だとわかる。特段酔った様子もないアスタリオンは、もう片手に持った本とともに隣に腰を落ち着けた。
「ありがとう。眠らないの?」
「もう十分。それより腹が減ってね」
「ああ」
おおかた用件はそんな所だろうと予想はしていた。私はほとんど毎夜、この親しき友人に血を飲むことを許している。
のるか
PROGRESS夜市行ったりとか花火見たりとか ~夏らしいアスTavが書きたい 2024~ 日が暮れきった街に出るやいなや、道をゆく人々の大きな流れに巻き込まれることとなった。ここの住人だけでなく、近隣の地域から遊びに来ている者もいるようだ。
崩れかけた建物のあいだを橋のように繋いでいるロープには、簡素なランタンが並べて吊り下げられ、その明かりが優しげに頭上を照らしている。
当初の予定では、大通りの交差点にある広場だけを会場とするはずだったが、商魂たくましい商人たちは、いくつかの街通りにまでその手を広げたらしい。
道の両側を挟むように夜店が並び、そのあいだを行き交う人々で、通りはなかなかの混雑ぶりだった。
繋いでいる手へわずかに力を込めながら、アスタリオンが半歩先を進んでいく。旅のあいだは俺が先頭を歩いていたから、こうして誰かの後を付いて行くのは、なんだか新鮮な心地だった。
1145崩れかけた建物のあいだを橋のように繋いでいるロープには、簡素なランタンが並べて吊り下げられ、その明かりが優しげに頭上を照らしている。
当初の予定では、大通りの交差点にある広場だけを会場とするはずだったが、商魂たくましい商人たちは、いくつかの街通りにまでその手を広げたらしい。
道の両側を挟むように夜店が並び、そのあいだを行き交う人々で、通りはなかなかの混雑ぶりだった。
繋いでいる手へわずかに力を込めながら、アスタリオンが半歩先を進んでいく。旅のあいだは俺が先頭を歩いていたから、こうして誰かの後を付いて行くのは、なんだか新鮮な心地だった。