夢路(夢の通い路)
DONE軍会7。鯉月とふぉぜ■ふぉぜ島(おおきい方)がメニューがソルティドッグだけのバーをやっています(いぬしまだから)
■バーのコースターはクズリ之進が1枚ずつ描いています
■鯉登と月島がバーの常連です(現パロ記憶なし)
■とらのあなでさんで通販中です↓
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031138269/
春の夜-Tender is the Night やさしい夜の物語- 一週間ぶりに北の岬へと歩きながら、月島は、季節が変わっていたことに気づきました。
冬のあいだは北から吹きつける切りさくように冷たい風にさらされていましたが、いまは、南の海から吹くあたたかい風がやわらかく背中を押してきます。
夜風にのって植物たちが芽吹いて花がひらく前の、青くてしめったにおいがして、たしかに春が来たのだと、月島はおもいました。
四月にはいってさいしょの金ようびの夜で、霞んだ夜空を見上げればレモンみたいな月がのぼっていて、週末の天気予報は晴れで、南から追い風に押されて、月島の足どりは自然と軽くなりました。
岬から北の海へチカ、チカと白い光をなげかけるふるい灯台の手前の草むらのなかに、ちいさな灯かりがぽつんとともっていました。
6987冬のあいだは北から吹きつける切りさくように冷たい風にさらされていましたが、いまは、南の海から吹くあたたかい風がやわらかく背中を押してきます。
夜風にのって植物たちが芽吹いて花がひらく前の、青くてしめったにおいがして、たしかに春が来たのだと、月島はおもいました。
四月にはいってさいしょの金ようびの夜で、霞んだ夜空を見上げればレモンみたいな月がのぼっていて、週末の天気予報は晴れで、南から追い風に押されて、月島の足どりは自然と軽くなりました。
岬から北の海へチカ、チカと白い光をなげかけるふるい灯台の手前の草むらのなかに、ちいさな灯かりがぽつんとともっていました。
夢路(夢の通い路)
DONE軍会7。鯉月現パロ記憶なし。つきあってはじめての月島の誕生日をキャンプでお祝いする短編。
軍会5で期間限定展示した作品を加筆修正して再公開します。
この鯉月(百貨店のアパレル店員鯉登✕サラリーマン月島)のケンカと仲直りは支部で読めます↓
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18756031
花と星の季節「いまの俺が欲しいものはこれしか考えられません。鯉登さんを拘束させてください」
人生は何が起こるかわからない。一回りも年若くてものすごくかっこよくて美しくてかわいい恋人とつきあうようになって、しかも一緒に暮らすようになるなんて一年前の自分に言っても信じないだろうと月島は確信することができる。
けれど自分自身のことも、自分に起きることも想像がつくなんて思い上がりもいいことであると、いまの月島は知っている。
恋人と迎える最初の自分の誕生日をどう過ごすべきか、何を望むべきか、あるいは恋人はサプライズを考えているのではないか、月島が散々頭を悩ませた末にたどり着いたこれをおいて他にないという結論を切り出すと
9761人生は何が起こるかわからない。一回りも年若くてものすごくかっこよくて美しくてかわいい恋人とつきあうようになって、しかも一緒に暮らすようになるなんて一年前の自分に言っても信じないだろうと月島は確信することができる。
けれど自分自身のことも、自分に起きることも想像がつくなんて思い上がりもいいことであると、いまの月島は知っている。
恋人と迎える最初の自分の誕生日をどう過ごすべきか、何を望むべきか、あるいは恋人はサプライズを考えているのではないか、月島が散々頭を悩ませた末にたどり着いたこれをおいて他にないという結論を切り出すと