spring10152
DONE教祖アイリスちゃんの話あなたのための演目 どんなに泣いてもわめいても私の命乞いの声は届かず、私の愛する教師様は民衆に焼き殺された。全ては彼が信じ愛した神の裏切りのせいだ。かの神は人々を救う善なるものなどではなかったのだ。それを彼女自身の口から聞かされた。
「楽しい見世物だったわ」絢爛豪華な調度品の揃った屋敷に連れ去られ、嫌がるのを無理やり綺麗に整えられ、ソファの上で膝を抱える私に向かって彼女はしれっと言ってのけた。散々に喚き散らし、ありとあらゆる語彙を用いて彼女を罵倒しても響かぬ様子に涙も枯れ果て、これ以上怒りを露わにする気力も無くなろうとしていた。
「私から見たら貴女達は暇つぶしに遊ぶお人形なの。ずっと退屈しているのよ、私。だから彼を焼いたの。貴女と彼の絶望する顔が見たかったから」
3172「楽しい見世物だったわ」絢爛豪華な調度品の揃った屋敷に連れ去られ、嫌がるのを無理やり綺麗に整えられ、ソファの上で膝を抱える私に向かって彼女はしれっと言ってのけた。散々に喚き散らし、ありとあらゆる語彙を用いて彼女を罵倒しても響かぬ様子に涙も枯れ果て、これ以上怒りを露わにする気力も無くなろうとしていた。
「私から見たら貴女達は暇つぶしに遊ぶお人形なの。ずっと退屈しているのよ、私。だから彼を焼いたの。貴女と彼の絶望する顔が見たかったから」