Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    #虫音

    ereply

    DONE初代ボンブシェル→サウンドウェーブ。
    他機の心を弄ぶことを好むボンブシェルが、サウンドウェーブに執着するまでの話。

    前作とはまた別の世界線です。
    退屈を終わらせろ! / 初代虫音 インセクトロンは[[rb:窮 > きゅう]]していた。
    なにも今、突然に起こったことではない。彼らはいつも腹を空かせている。独自に遂げた進化によって、森を食らい、田畑を食らい、どうにかこうにか食い繋いでいるが、腹が膨れたと思い少し動くとまた腹が減るのだからどうしようもなかった。
    インセクトロンに遅れてこの星へやって来たデストロン。そのトップであるメガトロンは、明らかに報酬に見合わない労働をインセクトロンに要求してくる。しかし、いつも腹を空かせているインセクトロンは、頭ではその不義理な同盟者から満足な報酬は望めないことを理解していながら、ご馳走を期待してその依頼に飛び付いてしまうのだ。

    インセクトロン達は、その同盟者から提供された、ノヴァ発電所で食らったエネルギーの事が忘れられなかった。結果的には消化不良を起こしてしまったが、十二分にエネルギーを蓄えて力に満ちた機体は[[rb:溌剌 > はつらつ]]として、本来の力以上のものを発揮することが出来た。インセクトロンの機体は他の機械生命体とは違い、エネルギー残量で身体の大きさが変化する。常に腹が減っているものだから、普段の彼らは小さな[[rb:体躯 > たいく]]をしているのだ。腹が減れば力も出ない。頭も本来ほどは回らない。あの時のように腹を満たした状態でいられたら、その力でもって食べきれない程のエネルギーをかき集めることも、その頭でもって策を巡らすことも出来るはずだ。
    23894