kikhimeqmoq
DONEイガと真夜 2024/11/13ポッキーゲームじゃないけどポッキー食べながらキスするやつです。
ポッキー「真夜さん、お菓子食べます?」
「……………食べる」
最近、陽が落ちるのが早くなってきた気がする。自主練を終え、着替える頃には薄暗くなっていた。昼でも夜でもない時間だ。影で暗くなった鞄の中から、赤い箱とピンクの箱をそっと取り出す。雑に運んじゃったから、中身が折れてないか心配だった。今さら丁寧にしても仕方ないんだけど。
「真夜さん、普通のと、いちごのと、どっちがいいですか?」
「普通って?」
いつの間にか隣にいた真夜さんが、俺の手元を覗き込んだ。涼しい風にのって、真夜さんの汗の匂いが微かに香る。なんだか風がくすぐったい。
「ポッキーか」
「ポッキーです。どっちがいいですか?」
両手に一つずつ箱を持ち、改めて彼に尋ねた。少しふざけて箱をカチャカチャ踊らせると、ふふふ、と彼が小さく笑った。最小限の力で笑う真夜さんは可愛い、と思うのだけど、それを伝えたら、また小さく笑うのかな。
1945「……………食べる」
最近、陽が落ちるのが早くなってきた気がする。自主練を終え、着替える頃には薄暗くなっていた。昼でも夜でもない時間だ。影で暗くなった鞄の中から、赤い箱とピンクの箱をそっと取り出す。雑に運んじゃったから、中身が折れてないか心配だった。今さら丁寧にしても仕方ないんだけど。
「真夜さん、普通のと、いちごのと、どっちがいいですか?」
「普通って?」
いつの間にか隣にいた真夜さんが、俺の手元を覗き込んだ。涼しい風にのって、真夜さんの汗の匂いが微かに香る。なんだか風がくすぐったい。
「ポッキーか」
「ポッキーです。どっちがいいですか?」
両手に一つずつ箱を持ち、改めて彼に尋ねた。少しふざけて箱をカチャカチャ踊らせると、ふふふ、と彼が小さく笑った。最小限の力で笑う真夜さんは可愛い、と思うのだけど、それを伝えたら、また小さく笑うのかな。