takotakoyuuuuko
MOURNING大和に先立たれてしまった翼の話。死ネタが地雷のくせに思いついてしまい、もったいない精神で書き始めたものの結局途中で辛くなってしまって断念した。でも消すのも惜しいので供養。
【つばやま】熱を孕まぬ愛し君 どんなに若くても、生命力が強そうでも、人は案外呆気なく死んでしまう生き物だと言うことを理解できている人はそう多くない。それは、死は皆等しく訪れるものなのに、何処か非現実的なもののように捉えてしまうからに違いなくて、自分もまた、例に漏れずそうであった。
それだから、その知らせを聞いたとき、にわかに話を信じることができなかった。東雲大和が死んだなど、あまりにも現実味のない話だった。
連絡を受けて急いで病院へ向かうと、人気の少ない廊下に、何処からか誰かのすすり泣く声が響いている。声のする方へと進んで行き、陰気な気配が漂う個室へと足を踏み入れれば、そこには大和の両親や優奈ちゃんの他に、宗介と徹平の姿もあった。
1171それだから、その知らせを聞いたとき、にわかに話を信じることができなかった。東雲大和が死んだなど、あまりにも現実味のない話だった。
連絡を受けて急いで病院へ向かうと、人気の少ない廊下に、何処からか誰かのすすり泣く声が響いている。声のする方へと進んで行き、陰気な気配が漂う個室へと足を踏み入れれば、そこには大和の両親や優奈ちゃんの他に、宗介と徹平の姿もあった。
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MOURNING大和の誕生日話として書いていたはず。どう言う方向に持って行きたかったのか覚えてない【つばやま】無題 今、俺の目の前には武士がいる。
頭には新聞紙で出来た兜を乗せ、腰には丸めた新聞紙で出来た刀をベルトの間に差し込んでいる。雨が降ったら白旗不可避な、ペラッペラの紙武装という出で立ちだ。
「何してんの?」
目の前の武士──もとい、大和に率直な疑問をぶつけると「こどもの日だから」と意味の分かるような分からないような返事が寄越される。ふぅん、と適当に相槌を打って、どうせいつもの奇行だろう、などと考えていると大和が突如として刀を引き抜いた。
「なに──」
何してんの、と次は最後まで言えなかった。
「隙ありっ!!」
「っでぇぇぇ!!」
元高校球児による刀をバットに見立てた強烈なスイング。俺の身体はスパーンッ! と小気味良い音を立て、左切り上げで斬り捨てられた。
410頭には新聞紙で出来た兜を乗せ、腰には丸めた新聞紙で出来た刀をベルトの間に差し込んでいる。雨が降ったら白旗不可避な、ペラッペラの紙武装という出で立ちだ。
「何してんの?」
目の前の武士──もとい、大和に率直な疑問をぶつけると「こどもの日だから」と意味の分かるような分からないような返事が寄越される。ふぅん、と適当に相槌を打って、どうせいつもの奇行だろう、などと考えていると大和が突如として刀を引き抜いた。
「なに──」
何してんの、と次は最後まで言えなかった。
「隙ありっ!!」
「っでぇぇぇ!!」
元高校球児による刀をバットに見立てた強烈なスイング。俺の身体はスパーンッ! と小気味良い音を立て、左切り上げで斬り捨てられた。