茉紘さん
MAIKING弟の誕生日を祝う話(彰絵名)間に合わんので一部を誕生日のうちに投下しちゃおうね
未定【彰絵名】 彰人、という声と共に絵名が部屋にやって来た。何度ノックをしろと言っても聞き入れられたことはほとんどない。
「んだよ、何か用か」
「まだない。けどどうしても眠いから寝る。起こして」
「はあ?」
オレの返答も聞かず、勝手にオレの隣に座って頭を肩に乗せて目を閉じた。
「おい」
「んー!」
少し肩を揺らして逃げようとするが、オレの抵抗は唸り声ひとつで抑えられてしまう。あーもう、めんどくせえ。
「何時に起こすんだよ」
座ったまま寝るということは、大して長い時間じゃないんだろう。それなら諦めて聞いて置いた方が体力も使わないだろう。
「ん……たぶん……10分ちょっとで……スマホ……なる……」
辛うじてそれだけ言うと、絵名はすやすやと眠りに落ちてしまった。要はスマホの目覚ましだけじゃ起きられないから起こせということだろう。大きくため息を吐く。オレを目覚ましにすんじゃねえ。つーか、こんな時間にオレ使ってまで起きる用事とか何なんだよ。自分のスマホで時間を確認する。表示されたのは、23時46分。つまりは日付が変わる頃に起こせということだろう。そこでふと気がつく。今日は、11月11日だ。つまり、日付を超えたらオレの誕生日。さっき絵名に用を聞いたとき「まだない」と答えていた。ということは、今日はまだ用はないが、10分と少ししたら訪れるオレの誕生日を祝おうとしている、ということだろうか。
779「んだよ、何か用か」
「まだない。けどどうしても眠いから寝る。起こして」
「はあ?」
オレの返答も聞かず、勝手にオレの隣に座って頭を肩に乗せて目を閉じた。
「おい」
「んー!」
少し肩を揺らして逃げようとするが、オレの抵抗は唸り声ひとつで抑えられてしまう。あーもう、めんどくせえ。
「何時に起こすんだよ」
座ったまま寝るということは、大して長い時間じゃないんだろう。それなら諦めて聞いて置いた方が体力も使わないだろう。
「ん……たぶん……10分ちょっとで……スマホ……なる……」
辛うじてそれだけ言うと、絵名はすやすやと眠りに落ちてしまった。要はスマホの目覚ましだけじゃ起きられないから起こせということだろう。大きくため息を吐く。オレを目覚ましにすんじゃねえ。つーか、こんな時間にオレ使ってまで起きる用事とか何なんだよ。自分のスマホで時間を確認する。表示されたのは、23時46分。つまりは日付が変わる頃に起こせということだろう。そこでふと気がつく。今日は、11月11日だ。つまり、日付を超えたらオレの誕生日。さっき絵名に用を聞いたとき「まだない」と答えていた。ということは、今日はまだ用はないが、10分と少ししたら訪れるオレの誕生日を祝おうとしている、ということだろうか。