マリウス
DONE文字書きワードパレット9「飴」「名残」「筆」青天井の囚人「不安は自由の眩暈である」
──セーレン・キルケゴール『不安の概念』
アスファルトに照り付けた灼熱はじりじりと身を焦がす。誰も彼もが教室で勉学に励む午前十時ごろ。太陽が頭上へ登りつつあるこの時間に、何が悲しくて地獄への扉をこの手で開かなければいけないだろう。
何が悲しい、のか。
「やあ、居ると思ったよ」
「あ?」
女豹のような鋭い目つき。煌びやかな金色の地毛を反射させた本人は明るさからは程遠い厳しい面構えをしている。
満遍なく日差しを受けている此処の唯一日陰ができる箇所の下で、それはもう現役女子高校生とは思えないほど行儀の悪い姿勢だった。シャツの上ボタンは止めず、スカートを着ているのに足を組んだせいで長くも肉付きの良い太ももが青天の下に曝されている。
11347──セーレン・キルケゴール『不安の概念』
アスファルトに照り付けた灼熱はじりじりと身を焦がす。誰も彼もが教室で勉学に励む午前十時ごろ。太陽が頭上へ登りつつあるこの時間に、何が悲しくて地獄への扉をこの手で開かなければいけないだろう。
何が悲しい、のか。
「やあ、居ると思ったよ」
「あ?」
女豹のような鋭い目つき。煌びやかな金色の地毛を反射させた本人は明るさからは程遠い厳しい面構えをしている。
満遍なく日差しを受けている此処の唯一日陰ができる箇所の下で、それはもう現役女子高校生とは思えないほど行儀の悪い姿勢だった。シャツの上ボタンは止めず、スカートを着ているのに足を組んだせいで長くも肉付きの良い太ももが青天の下に曝されている。