田中んち
SPUR ME【冒頭部分のみ】可不可⇄椛 +生行⚠️以下ご了承ください⚠️
※これをベースに現在執筆中のものをガラッと書き直すことを検討中ですのでだいぶお日にちをいただきます。
※完成版はpixivに公開、または執筆中にオンラインイベント等の開催発表があった場合はそちらへの展示作品にする可能性があります。
※本作品の完成版より前に別の作品が公開される可能性があります。
【冒頭部分のみ】可不可⇄椛 +生行 生行はデスクの上を整理してキャビネに鍵をかけて、明日のスケジュールを確認してから退勤の入力を済ませる。午後八時をとうに過ぎていて、オフィスに残っているのは可不可と生行の二人だけだった。
「社長。何か手伝うことはありますか?」
「んー……大丈夫。僕ももう終わるよ」
「先月、打刻漏れ多かったですよ。ちゃんと入れてくださいね」
「はいはい、今入れますよ……っと。はい入れたよ」
退勤報告を受けた生行は念のために勤怠管理システムを確認する。間違いなく打刻されていることを確認してから、PCの電源を落として立ち上がった。他の社員の机の上に、出しっぱなしの重要書類やPCの電源の切り忘れなどがないか、フロア内を見て回る。HAMAツアーズへの入社きっかけに初めてオフィスワークをする者が多く、最初の頃は離席時や退勤時のルールやマナーの周知徹底に朔次郎と共に苦労したことを生行は今でもよく覚えている。最近は確認の時間もぐっと減り、サッと一周する程度で済むようになった。
4868「社長。何か手伝うことはありますか?」
「んー……大丈夫。僕ももう終わるよ」
「先月、打刻漏れ多かったですよ。ちゃんと入れてくださいね」
「はいはい、今入れますよ……っと。はい入れたよ」
退勤報告を受けた生行は念のために勤怠管理システムを確認する。間違いなく打刻されていることを確認してから、PCの電源を落として立ち上がった。他の社員の机の上に、出しっぱなしの重要書類やPCの電源の切り忘れなどがないか、フロア内を見て回る。HAMAツアーズへの入社きっかけに初めてオフィスワークをする者が多く、最初の頃は離席時や退勤時のルールやマナーの周知徹底に朔次郎と共に苦労したことを生行は今でもよく覚えている。最近は確認の時間もぐっと減り、サッと一周する程度で済むようになった。
fujikakerev
PROGRESS途中でごめんなさい!完成したら続きを更新します
言葉はなくとも 「今日は自宅へ帰らせてもらう、報告書は明日提出する」
ホリデーアクアタウンでの出店企画を終え、礼光様は大黒社長にそう告げた。杏氷様への報告もあるのだろう。
車の行き先を寮から自宅へ変更し帰路に向かう。普段から無駄話をされるタイプではないが、今日は一際物静かな空気を纏っている。
しかし、機嫌が悪いわけではなさそうだ。時折される、ここより遠い景色を眺めているような瞳。視線は窓の外に向けているが、見えているものは違う場所なのだろう。
同じ景色を見ることが叶わない寂しさはあるが、礼光様にとっては必要な時間だ。せめて快適な時間を届けるため、スムーズな運転を心掛けて進んだ。
「あれ?今日こっちだったんだ」
2645ホリデーアクアタウンでの出店企画を終え、礼光様は大黒社長にそう告げた。杏氷様への報告もあるのだろう。
車の行き先を寮から自宅へ変更し帰路に向かう。普段から無駄話をされるタイプではないが、今日は一際物静かな空気を纏っている。
しかし、機嫌が悪いわけではなさそうだ。時折される、ここより遠い景色を眺めているような瞳。視線は窓の外に向けているが、見えているものは違う場所なのだろう。
同じ景色を見ることが叶わない寂しさはあるが、礼光様にとっては必要な時間だ。せめて快適な時間を届けるため、スムーズな運転を心掛けて進んだ。
「あれ?今日こっちだったんだ」