染井/九杜
DONE #たんぽぽFES_BD1hdw/プレゼントズ!!時間軸。付き合ってない薫あん。
「もうすこし、楽しみましょう?(2020羽風誕)」の話。
「あんずちゃん」
「――あ、先輩」
背後から投げかけられた声の主は、本日の主役・羽風先輩そのひとだった。会釈をしながらどうかしましたか?と訊いてみれば「ううん、片付けのお手伝いしようと思って」なんて先輩はさらりと口にした。なるほど確かに、先輩の小脇には飾り付けを入れたダンボールが抱えられている。
「ありがとうございます……でも先輩は片付けなんてしないで帰っても良いんですよ?」
「いやいや。二日間もパーティーしてたんだからさ。手伝わせてよ。ねっ?」
バースデーイベントの後、ES社屋でも誕生日パーティーが開かれていた。誕生日パーティーと言っても学院の時分とは違い、それぞれの仕事の空き時間に合わせて少しでも立ち寄れるようにと、レスティングルームに会場をセッティングしている。それはここ二日間、連日の誕生日ラッシュも変わらない。学院の頃に引けをとらない程度にはどのアイドルにもきらびやかで賑やかに飾り付けるのも通例だった。
2132「――あ、先輩」
背後から投げかけられた声の主は、本日の主役・羽風先輩そのひとだった。会釈をしながらどうかしましたか?と訊いてみれば「ううん、片付けのお手伝いしようと思って」なんて先輩はさらりと口にした。なるほど確かに、先輩の小脇には飾り付けを入れたダンボールが抱えられている。
「ありがとうございます……でも先輩は片付けなんてしないで帰っても良いんですよ?」
「いやいや。二日間もパーティーしてたんだからさ。手伝わせてよ。ねっ?」
バースデーイベントの後、ES社屋でも誕生日パーティーが開かれていた。誕生日パーティーと言っても学院の時分とは違い、それぞれの仕事の空き時間に合わせて少しでも立ち寄れるようにと、レスティングルームに会場をセッティングしている。それはここ二日間、連日の誕生日ラッシュも変わらない。学院の頃に引けをとらない程度にはどのアイドルにもきらびやかで賑やかに飾り付けるのも通例だった。