うず潮
DONEもちだぬさんハピバ企画で書いたSSです。でろずる、書いてて楽しかった~(*´▽`*)
二人のあの恰好を思い浮かべるとドラクエって感じも出したくなり織り交ぜてみました。
めんどくさい二人のお宝探し「なんだい、さっきから。はっきりしないねえ」
話しかけては何かを口ごもるでろりんに対して、ずるぼんは少し苛立ったように問う。それを受け、意を決したように、でろりんは話を切り出した。
「…お前、誕生日だろ? なんか欲しいもんねえのかよ」
「欲しいもの、ねえ……」
あんたが一緒に過ごしてくれるなら、それだけであたしは幸せだよ──歯の浮くような台詞が彼女の脳裏をよぎるが、素直にそんなことを言えるなら二人の関係はとっくに進んでいただろう。ずるぼんの口から飛び出したのは、それとは裏腹の憎まれ口だった。
「おや、なんだい? あんたが珍しいね。お宝でもくれるってのかい?」
「お…おう。お前がそう言うなら、ダンジョンでも潜って来てやるよ」
3110話しかけては何かを口ごもるでろりんに対して、ずるぼんは少し苛立ったように問う。それを受け、意を決したように、でろりんは話を切り出した。
「…お前、誕生日だろ? なんか欲しいもんねえのかよ」
「欲しいもの、ねえ……」
あんたが一緒に過ごしてくれるなら、それだけであたしは幸せだよ──歯の浮くような台詞が彼女の脳裏をよぎるが、素直にそんなことを言えるなら二人の関係はとっくに進んでいただろう。ずるぼんの口から飛び出したのは、それとは裏腹の憎まれ口だった。
「おや、なんだい? あんたが珍しいね。お宝でもくれるってのかい?」
「お…おう。お前がそう言うなら、ダンジョンでも潜って来てやるよ」