りう_
PROGRESSふるよる開催おめでとうございます!こちらは次に本にしたいお話の冒頭です。
6/15のフィガ晶♂オンリーで無配として配布しました。
間に合えば年内のオン・オフイベどちらかで出せたらいいなと思います。
白が彩り風に謡う それはある朝のことだった。
たまたま俺が少し寝坊をして、たまたま前の晩からフィガロの部屋に泊まっていて。
たまたま朝からフィガロが魔法舎を離れる予定だった。
そんな、たまたまがいくつも重なった朝。
「んん……」
あたたかな陽光と、軽やかに囀る小鳥の声。優しい朝の空気。
それらに手を引かれるようにゆっくりと意識が浮上する。
……昨晩はカーテンを閉め忘れたのだろうか。なんだか少し眩しい。
「……えっ?」
ぱちり、と目を開いた。
良く知る壁紙と良く知る天井。けれど、そのどちらもが自分の部屋のものではない。
「ここ、フィガロの部屋だ……」
そう、ここは彼の部屋だ。いつの間にかすっかり馴染んでしまった寝心地の良いベッドにカーテンの無い窓。
2069たまたま俺が少し寝坊をして、たまたま前の晩からフィガロの部屋に泊まっていて。
たまたま朝からフィガロが魔法舎を離れる予定だった。
そんな、たまたまがいくつも重なった朝。
「んん……」
あたたかな陽光と、軽やかに囀る小鳥の声。優しい朝の空気。
それらに手を引かれるようにゆっくりと意識が浮上する。
……昨晩はカーテンを閉め忘れたのだろうか。なんだか少し眩しい。
「……えっ?」
ぱちり、と目を開いた。
良く知る壁紙と良く知る天井。けれど、そのどちらもが自分の部屋のものではない。
「ここ、フィガロの部屋だ……」
そう、ここは彼の部屋だ。いつの間にかすっかり馴染んでしまった寝心地の良いベッドにカーテンの無い窓。