Shimoyake_eee_
DONE事件後、まだ微妙な距離感の真練と蒼波の話。(雰囲気です)理由を聞かせて/まねあお(百々秀)「蒼波くんって、どうして僕なんかの面倒を見てくれるの?」
二人きりの寮の室内で、僕の隣に座って、洗濯物のタオルを畳んでいた蒼波くんは一度その手を止めた。彼は手に持っていたタオルを畳み終えて、綺麗に畳まれたタオルの山のてっぺんに積み重ねてから、僕の方に目を向けた。
今みたいな夏の時期は、朝に洗った洗濯物は外に干せば昼間にはもう乾いている。でも、今日みたいな曇り空の日は室内に干してエアコンの風を送りながら、夕方ぐらいまでじっくりと時間と手間をかけて乾かす。そんな今日の手間がかかった洗濯物をカゴにひとまとめにして、僕と蒼波くんは隣に並んで手分けして畳んでいた。
あの事件の後、公安の監視下に置かれた僕は、監視役の生徒をつけることを条件に学園での生活を許された。ほとんどの生徒が僕の監視役を嫌がる中、自ら手を挙げたのが蒼波くんだった。最初は物好きな子がいたものだと思っていたけど、寮住まいの蒼波くんは彼の部屋を僕にも貸してくれるという太っ腹なことまでしてきた。
1404二人きりの寮の室内で、僕の隣に座って、洗濯物のタオルを畳んでいた蒼波くんは一度その手を止めた。彼は手に持っていたタオルを畳み終えて、綺麗に畳まれたタオルの山のてっぺんに積み重ねてから、僕の方に目を向けた。
今みたいな夏の時期は、朝に洗った洗濯物は外に干せば昼間にはもう乾いている。でも、今日みたいな曇り空の日は室内に干してエアコンの風を送りながら、夕方ぐらいまでじっくりと時間と手間をかけて乾かす。そんな今日の手間がかかった洗濯物をカゴにひとまとめにして、僕と蒼波くんは隣に並んで手分けして畳んでいた。
あの事件の後、公安の監視下に置かれた僕は、監視役の生徒をつけることを条件に学園での生活を許された。ほとんどの生徒が僕の監視役を嫌がる中、自ら手を挙げたのが蒼波くんだった。最初は物好きな子がいたものだと思っていたけど、寮住まいの蒼波くんは彼の部屋を僕にも貸してくれるという太っ腹なことまでしてきた。