ドライアイス
MAIKING6章後の妄想です。記憶はなんとかなったものの、関係にもだもだするふたりとヒトリ。ちょっとご都合設定混ざってます。『形勢逆転』 魔力の制御がうまくいかずに熱をあげた身体を気だるそうに横たえ、イデアはスポーツドリンクのパウチを吸った。
「げほっ」
明らかに不調の兄を心配そうに見て、部屋に残ろうとしたオルトを追い出したのは、他でもないイデア本人だったので後悔はしていないものの、やはり不便さは感じていた。
根は良い子で賢い弟を、ずっと自分に縛りつけておくのは可哀想だ。それに、ことが大きかったからこそイメージがおかしな方向へ向かう前に調整しなくてはいけない。自分がおかしな方向悪く言われるのは仕方ないにしろ、オルトまであれやこれやと噂の餌食になるのは回避させたかった。
「……はい」
ドアから聞こえるノックに返事をかえしながら、そういえば、イデアの状態を専門家チームと本人から聞いた学園長が、だれか手空きの者を向かわせると言っていたことを思い出す。オルト以外の人物、それも医者ですらない者をというところが引っかかったけれど、イデアに拒否権はなかった。
10836「げほっ」
明らかに不調の兄を心配そうに見て、部屋に残ろうとしたオルトを追い出したのは、他でもないイデア本人だったので後悔はしていないものの、やはり不便さは感じていた。
根は良い子で賢い弟を、ずっと自分に縛りつけておくのは可哀想だ。それに、ことが大きかったからこそイメージがおかしな方向へ向かう前に調整しなくてはいけない。自分がおかしな方向悪く言われるのは仕方ないにしろ、オルトまであれやこれやと噂の餌食になるのは回避させたかった。
「……はい」
ドアから聞こえるノックに返事をかえしながら、そういえば、イデアの状態を専門家チームと本人から聞いた学園長が、だれか手空きの者を向かわせると言っていたことを思い出す。オルト以外の人物、それも医者ですらない者をというところが引っかかったけれど、イデアに拒否権はなかった。