uepii_bll
DONE開催ありがとうございます〜!かっこいい左馬刻さまはいません。
年中無休イルミネーション 手先が凍りつきそうなほど寒い日も、俺たちの事務所は暖かい。乱数たちが外出中だから少し空寂しいが、じきに帰ってくるだろう。
「左馬刻さん、その……お願いがあるんスけど」
隣で音楽を聞いていたはずの一郎が、いつの間にか俺の目を見て何やら言ってきた。
「なんだよ」
「……えっと」
「ンだよ、はよ言えや」
まごつく一郎。そんなに言いづらいことなら覚悟を固めてくればいいものを。
「……イルミネーションに、連れてってください!」
目を見開く。なんだ、そんなことか。
「いいぜ」
「やった!」
途端、一郎の顔がふわりと綻んだ。オッドアイの瞳は眩しげに細められ、睫毛はくるりと上を向く。真白の歯を見せて口角を上げれば可愛らしいえくぼができた。拳はぎゅうと握りしめられていて、指先が痛そうだと思う。一郎の周囲には花が飛んでるような気すらする、幸せそうな笑み。
9745「左馬刻さん、その……お願いがあるんスけど」
隣で音楽を聞いていたはずの一郎が、いつの間にか俺の目を見て何やら言ってきた。
「なんだよ」
「……えっと」
「ンだよ、はよ言えや」
まごつく一郎。そんなに言いづらいことなら覚悟を固めてくればいいものを。
「……イルミネーションに、連れてってください!」
目を見開く。なんだ、そんなことか。
「いいぜ」
「やった!」
途端、一郎の顔がふわりと綻んだ。オッドアイの瞳は眩しげに細められ、睫毛はくるりと上を向く。真白の歯を見せて口角を上げれば可愛らしいえくぼができた。拳はぎゅうと握りしめられていて、指先が痛そうだと思う。一郎の周囲には花が飛んでるような気すらする、幸せそうな笑み。