konohako*
DONE2025.5.14 『抱擁』設定のクシェルさんが出てくるお話。「母の日」をリヴァイとクシェルで考えていたら突然降ってきた。もう帰宅して急いで書きました!最近お仕事シリーズばっかり考えてる(。◕‿◕。)
「あの、あなた」
「はい?」
外回りからの帰り、サングラスをかけた長身の女性に声をかけられた。
ウェーブがかったグレーに近い黒の髪、つんと尖った鼻に薄い唇。その唇にはレッド系の口紅が引かれているが、下品さはまったくなく、とても似合っている。袖が大きく開いた初夏のワンピース、腰には細い革のベルトがされ、スタイルのよさが際立っている。
このきれいな女性が、私になんの用か。
「この辺の方かしら?」
「えっと、職場がこの近くです」
「よかった!ねえ、このお店、分かるかしら?」
差し出されたスマホの画面には、とても分かりづらい場所にある、知る人ぞ知る人気のお店。
この後は会社に戻って報告するだけだし、何なら直帰でも構わなかった、から。
3298「はい?」
外回りからの帰り、サングラスをかけた長身の女性に声をかけられた。
ウェーブがかったグレーに近い黒の髪、つんと尖った鼻に薄い唇。その唇にはレッド系の口紅が引かれているが、下品さはまったくなく、とても似合っている。袖が大きく開いた初夏のワンピース、腰には細い革のベルトがされ、スタイルのよさが際立っている。
このきれいな女性が、私になんの用か。
「この辺の方かしら?」
「えっと、職場がこの近くです」
「よかった!ねえ、このお店、分かるかしら?」
差し出されたスマホの画面には、とても分かりづらい場所にある、知る人ぞ知る人気のお店。
この後は会社に戻って報告するだけだし、何なら直帰でも構わなかった、から。