dust_drops
MEMOᴘʀᴏʟᴏɢᴜᴇデスエデュケーション・シーケンス——— 新規起動、確認。
「おはようございます、博士。」
「廃棄対象児童6名、確認いたしました。」
「No.██。コードネーム……ママ。」
「第██項、ねむる家。ただいまより、始動いたします。」
——— 記録、終了。
……夢を見る。ほんの、たまにだけれど。
地球が、まだ青く美しい星と言われていた頃。
こんな仕事などなく、こんな身体でもなく。
ごくごく普通の身体をした、私と子どもたち。
朝日と共にカーテンを開けるの。ガラスをすり抜ける日差しは、眩しくって思わず目を細める。
それからたとえば、
お勉強を教えてあげたり。満点を取った子には、クッキーをひとつご褒美に。
泥だらけになるまで、子どもたちと走って遊んだり。日光を燦々と浴びてね。
7012「おはようございます、博士。」
「廃棄対象児童6名、確認いたしました。」
「No.██。コードネーム……ママ。」
「第██項、ねむる家。ただいまより、始動いたします。」
——— 記録、終了。
……夢を見る。ほんの、たまにだけれど。
地球が、まだ青く美しい星と言われていた頃。
こんな仕事などなく、こんな身体でもなく。
ごくごく普通の身体をした、私と子どもたち。
朝日と共にカーテンを開けるの。ガラスをすり抜ける日差しは、眩しくって思わず目を細める。
それからたとえば、
お勉強を教えてあげたり。満点を取った子には、クッキーをひとつご褒美に。
泥だらけになるまで、子どもたちと走って遊んだり。日光を燦々と浴びてね。