Akira_s4
TRAININGアルリュ♀ちゃんのアルフレッドとディアアイちゃんのディアマンドが男子トークするお話です。どちらも既に関係ありかぽー同士。秘めるディアアイと憚らないアルリュ♀が入っています。恋歌う花と黙する金剛 彼の二十余年の人生において、自制というのは当たり前のように求められ、当たり前のようににできることだった。ブロディアを継ぐものとして子供の頃から一挙手一投足に注目を浴び、誰の発言に笑った、誰の発言に怒った、そんな他愛のないことが貴族たちの翌日の話題になる。だからこそ言動には細心の注意が必要になり、必然ディアマンドという青年は何事にも配慮し慎重な振る舞いを心がけるようになっていた。
だからこそ、今彼は戸惑っている。
(まさか自分がこんなにも貪欲だったとは思わなかった)
彼女をプールに誘ったのはディアマンド自身だ。今日は心地よい暑さを感じる陽気だったし、息を切らしながら行う鍛錬を彼女はあまり好まなかったから。ただそれだけだ。下心があったわけではない――断じて。
8685だからこそ、今彼は戸惑っている。
(まさか自分がこんなにも貪欲だったとは思わなかった)
彼女をプールに誘ったのはディアマンド自身だ。今日は心地よい暑さを感じる陽気だったし、息を切らしながら行う鍛錬を彼女はあまり好まなかったから。ただそれだけだ。下心があったわけではない――断じて。
Akira_s4
DOODLEディアマンド×アイビー、ディアアイちゃんの短いお話です。野宿と誘惑と鋼の理性。お付き合いを始めてそんなに経ってない二人の、ほんのり甘い夜の一幕です。愛は誠実 どうやら微睡んでいる内に本当に眠ってしまっていたらしい。まだ重たい瞼をこじ開けるようにして開くと、精悍な横顔が見えた。彼はすぐにアイビーが起きた事に気がついて、ふっと眦を緩める。
「起きたのか。もう少し眠っていても構わないぞ」
「どのくらい私は眠ってしまっていたのかしら」
「ほんの僅かな間だ。くべた薪が燃え尽きるより短いくらいだろうか」
「そう……」
気怠い身体を起こすと、被せられていた布がぱさりと落ちた。ブロディアの紋章が染め抜かれたそれは、彼が――ディアマンドがいつも身につけているものだ。
どういうことかとアイビーが目顔で問うと、彼ははにかむように微笑んだ。
「風邪を引いてはいけないと思ってな。無骨な外衣だがないよりはいいだろう」
4805「起きたのか。もう少し眠っていても構わないぞ」
「どのくらい私は眠ってしまっていたのかしら」
「ほんの僅かな間だ。くべた薪が燃え尽きるより短いくらいだろうか」
「そう……」
気怠い身体を起こすと、被せられていた布がぱさりと落ちた。ブロディアの紋章が染め抜かれたそれは、彼が――ディアマンドがいつも身につけているものだ。
どういうことかとアイビーが目顔で問うと、彼ははにかむように微笑んだ。
「風邪を引いてはいけないと思ってな。無骨な外衣だがないよりはいいだろう」