miho
PROGRESSタイトル未定のヒスファウ。成人して間もないヒースがファウスト先生に告ろうとする話。
絶賛、着地点見失い中です。
ヒスファウ進捗 ヒースクリフの様子を盗み見るのが何回目か、ファウスト自信もわからなかった。小さな丸いテーブルの向かい側で、視線をおとして口を噤んでいる。気遣って言葉を投げ掛ければ暫くはぎこちなくも会話が続くが、いつしかまた同じ停滞が戻ってきた。
ヒースクリフが成人を迎えたのは先月の終わり頃だった。魔法舎での誕生祝いや家での行事を終え、さらには宴会好きな魔法使い達からの誘いをいくつか経た頃、中央の国には夏の気配が少しずつ近づいてきていた。
そして、ファウストが晩酌に誘われたのだ。"晩酌"等という酷く手慣れた言葉をやや言い辛そうに使ったヒースクリフが印象に残っている。『夜、二人で静かに酒を飲む』という行為を端的に表す言葉として、彼にとって聞き慣れていたのだろう。
2187ヒースクリフが成人を迎えたのは先月の終わり頃だった。魔法舎での誕生祝いや家での行事を終え、さらには宴会好きな魔法使い達からの誘いをいくつか経た頃、中央の国には夏の気配が少しずつ近づいてきていた。
そして、ファウストが晩酌に誘われたのだ。"晩酌"等という酷く手慣れた言葉をやや言い辛そうに使ったヒースクリフが印象に残っている。『夜、二人で静かに酒を飲む』という行為を端的に表す言葉として、彼にとって聞き慣れていたのだろう。