mura_kou
DONEもしもの話。「お前、俺様のことを好きだのなんだのってよく言うけどさ」「んー」
「もしも俺様が一文無しになって、体壊して動けなくなって、しゃべる事も出来なくなって、ベッドからミリも起き上がれなくなったら、用無しだろ?好きでもなんでもねーだろ」
「……馬ッ鹿、そしたら俺が責任取ってキッチリ」
「責任取ってキッチリ?」
「殺してやるよ。だってそうだろ?生きてぇのかよ、ンなザマで」
「…………」
「あンだよ、文句あんのか?そんなンなってもおめぇは生きてぇのかよ?」
「いや、お前にしちゃあ上出来な殺し文句だなァ、と感心したんだよ。成程、殺してくれるのか」
「は?口説いてねぇだろ。死なせてやるのが情けだと思っただけだよ。ちげぇのかよ?」
「ふっふ、はははっ。そうだなそンときは殺してくれ」
「ンだよ、可笑しくねーだろ何笑ってんだ。死ぬ話だぞ」
「もし、お前が生きていて、俺様がそうなったら、必ず殺してくれ」
「当たりめーだ。他の奴になんか譲ってやらねーよ」
「ハッハ、お前は良い男だな」
「はぁ?頭イカレてんのか」
「フッフッフ…ブフッ」
「おわっきったねーな!」 475