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DONE未来は幸福に満ちている/マティセレ(終ヴィル)マティス救済ED後、くっついてるマティセレのお話。マティス√のあるスチルからの着想というか、そんな感じ。マティスくん、お花の香りがしそうでもあり、現実的には本の香りがしそうな気もする……どっちでも好き
未来は幸福に満ちている 「どう?マティスくん、どこか痛くない?風も強くない?」
「えへへ、大丈夫です」
セレスにドライヤーで乾かされ髪を梳かれくすぐったそうにマティスは笑って返事をした。
「セレスさんは僕の髪を触るのが好きなんですか?」
「えっ、どうして…?」
タオルでマティスの髪の水滴を拭いていたセレスは驚いて動きを止める。
「何となくですけど…セレスさん、嬉しそうなので」
「…うん、そうだね…嬉しいし、楽しい…。マティスくんの髪に触るの…好きなの。なんだか、全てを許してもらえてるような…心を許してもらえているような気がするし。それに、私の髪って短いでしょう?だから、憧れ…みたいなのがもしかしたらあるのかもしれないね」
ふふ、と笑って言うとさらりとした綺麗な髪をはためかせてマティスはセレスの方を振り向いた。
922「えへへ、大丈夫です」
セレスにドライヤーで乾かされ髪を梳かれくすぐったそうにマティスは笑って返事をした。
「セレスさんは僕の髪を触るのが好きなんですか?」
「えっ、どうして…?」
タオルでマティスの髪の水滴を拭いていたセレスは驚いて動きを止める。
「何となくですけど…セレスさん、嬉しそうなので」
「…うん、そうだね…嬉しいし、楽しい…。マティスくんの髪に触るの…好きなの。なんだか、全てを許してもらえてるような…心を許してもらえているような気がするし。それに、私の髪って短いでしょう?だから、憧れ…みたいなのがもしかしたらあるのかもしれないね」
ふふ、と笑って言うとさらりとした綺麗な髪をはためかせてマティスはセレスの方を振り向いた。
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DONEあなたに似合いのひだまりの花/マティセレ(終ヴィル)マティス救済END後のマティセレ。
救済後のマティセレ幸福度高くて好きだ~~~救済のラストのマティスのスチル、終ヴィルスチルの中で一番好き
あなたに似合いのひだまりの花 「お兄ちゃん、こんなとこでどうしたの?」
「えっ、と、ボクは……っ」
「だれかに用事?」
「怪しいな、マムのところに連れて行こうぜ!」
子供たちにわらわらと囲まれ、大きな花束を背に隠したまま少年は施設の中へと案内された。
朝からそう騒がしくしていると流石に気になって、セレスだけでなくサロメやアドルフも中から出てくる。
「皆、どうしたの?」
「変な奴いた!」
「変な奴って……マティスくん!?」
どうしてと目を丸くするセレスに恥ずかしそうにぱっと顔を上げたマティスは、ずっと背に隠していた大輪の花束をセレスに渡す。花束の花は珍しい、セレスの髪に似た色の黄色の薔薇の花束だった。
「せっ、セレスさん!」
頬を赤く染め、あからさまに緊張していることが目に見えるマティスの様子に思わずセレスも息を呑む。
774「えっ、と、ボクは……っ」
「だれかに用事?」
「怪しいな、マムのところに連れて行こうぜ!」
子供たちにわらわらと囲まれ、大きな花束を背に隠したまま少年は施設の中へと案内された。
朝からそう騒がしくしていると流石に気になって、セレスだけでなくサロメやアドルフも中から出てくる。
「皆、どうしたの?」
「変な奴いた!」
「変な奴って……マティスくん!?」
どうしてと目を丸くするセレスに恥ずかしそうにぱっと顔を上げたマティスは、ずっと背に隠していた大輪の花束をセレスに渡す。花束の花は珍しい、セレスの髪に似た色の黄色の薔薇の花束だった。
「せっ、セレスさん!」
頬を赤く染め、あからさまに緊張していることが目に見えるマティスの様子に思わずセレスも息を呑む。
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DONE私たちに君は不要/マティセレ(終ヴィル)現パロ、季節違いの桜が咲く季節でのくっついてるマティセレ
私たちに君は不要「…綺麗!」
感嘆の声を上げ、風に揺られ桜吹雪を起こす大きな桜の木をセレスは見上げた。さらさらと風で木の枝が揺れ――そしてぶわりと勢いよく風が吹く。セレスとマティスの間を吹き抜ける桜の雨が、桜吹雪がマティスは自分からセレスを奪い取る存在のように思え、桜に攫われて消えてしまいそうな、そんな儚げな笑顔に思わずマティスはセレスの腕を掴んだ。
「マティス、くん…?」
「あ、す、すいません…つい」
ただ事ではない必死なマティスの顔を見て何かあると感じたセレスはじっとマティスを見つめる。わけを話してくれ、と訴えると降参したというようにマティスは小さく息を吐いた。
「じ、実は…あなたが、さ、桜に攫われそうに見えて…僕の前から消えてしまうんじゃないかって…そう思えてしまって、不安で……それで、つい」
948感嘆の声を上げ、風に揺られ桜吹雪を起こす大きな桜の木をセレスは見上げた。さらさらと風で木の枝が揺れ――そしてぶわりと勢いよく風が吹く。セレスとマティスの間を吹き抜ける桜の雨が、桜吹雪がマティスは自分からセレスを奪い取る存在のように思え、桜に攫われて消えてしまいそうな、そんな儚げな笑顔に思わずマティスはセレスの腕を掴んだ。
「マティス、くん…?」
「あ、す、すいません…つい」
ただ事ではない必死なマティスの顔を見て何かあると感じたセレスはじっとマティスを見つめる。わけを話してくれ、と訴えると降参したというようにマティスは小さく息を吐いた。
「じ、実は…あなたが、さ、桜に攫われそうに見えて…僕の前から消えてしまうんじゃないかって…そう思えてしまって、不安で……それで、つい」
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DONEささやかな幸せ/マティセレ(終ヴィル)マティス√本編の1~2章の間ぐらいの時期の話。
ささやかな幸せ 「マティスくん、そろそろ休憩しませんか?」
淹れたてのお茶を運んできた私にぱぁっとマティスくんは表情を明るくさせた。
「ありがとうございます、セレスさん……あれ?今日はお菓子もあるんですね」
「え………あ、はい……その、集中していると糖分を使って、そうすると自然に甘いものが食べたくなる…と、聞いて本当はマルシェで買ってこようと思っていたんですけど…」
「けど?」
「…ジャンさんに、勧められて……」
「勧められて?」
「……って、作って、みたんです……」
「え!セレスさんの手作りなんですか!?このクッキー!」
「……はい」
【死神】と呼ばれる自分にとって、私が作ったから――と私が淹れたお茶や作った料理を拒否されることはよくある。しかしマティスくんはキラキラと瞳を輝かせている。
818淹れたてのお茶を運んできた私にぱぁっとマティスくんは表情を明るくさせた。
「ありがとうございます、セレスさん……あれ?今日はお菓子もあるんですね」
「え………あ、はい……その、集中していると糖分を使って、そうすると自然に甘いものが食べたくなる…と、聞いて本当はマルシェで買ってこようと思っていたんですけど…」
「けど?」
「…ジャンさんに、勧められて……」
「勧められて?」
「……って、作って、みたんです……」
「え!セレスさんの手作りなんですか!?このクッキー!」
「……はい」
【死神】と呼ばれる自分にとって、私が作ったから――と私が淹れたお茶や作った料理を拒否されることはよくある。しかしマティスくんはキラキラと瞳を輝かせている。
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DONEリアルを愛して/マティセレ平和時空の現パロ&学パロ。
セレス高2マティス高1の付き合ってる設定のマティセレです。年下がおせおせなの好き。マティスが思いの外刺さってしまって書いた次第
リアルを愛して(あ、いた…!)
学園内の図書室にてペンを走らせる【彼】の姿を見つけてゆっくりと近づく。隣か正面か迷って正面に音を立てないように座る。真剣な表情がよく見えて思わず見入ってしまう。
「ひだまりの……かみ……」
「ん?」
ふと、マティスくんの顔が上げられ私と視線が交錯する。
「……せ、セレス、さん…?」
「うん、こんにちはマティスくん」
「こ、こんにちは……」
へへ、と照れ笑うマティスくんの笑顔が可愛くてきゅう、と胸が締め付けられるようだった。
「執筆作業は順調?」
「う、うん…でも、まだ…キリがよくないから…」
「キリがよくなったら読ませてくれますか?」
「う、うん…というか、僕から…お願いしたい、です」
「はい!私はマティスくんの物語の大ファンなのですごく嬉しいですす!」
1341学園内の図書室にてペンを走らせる【彼】の姿を見つけてゆっくりと近づく。隣か正面か迷って正面に音を立てないように座る。真剣な表情がよく見えて思わず見入ってしまう。
「ひだまりの……かみ……」
「ん?」
ふと、マティスくんの顔が上げられ私と視線が交錯する。
「……せ、セレス、さん…?」
「うん、こんにちはマティスくん」
「こ、こんにちは……」
へへ、と照れ笑うマティスくんの笑顔が可愛くてきゅう、と胸が締め付けられるようだった。
「執筆作業は順調?」
「う、うん…でも、まだ…キリがよくないから…」
「キリがよくなったら読ませてくれますか?」
「う、うん…というか、僕から…お願いしたい、です」
「はい!私はマティスくんの物語の大ファンなのですごく嬉しいですす!」