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DOODLE主スト主人公はレージ
恋とは レージが見上げると、明かりを背にして逆光で暗く翳ったストロールの顔が見えた。しかしその顔は赤に染まってもいた。彼の白い肌は、緊張を隠せないのだろう。顔の横に置かれた手は、体を支えると同時にレージを逃さないようにしているのだろうが、指先が僅かに震えている。ゆっくりとストロールの整った顔が近付いてきて、レージは一つ瞬きをした。
「…」
瞳を覗き込まれて、口付けをされるかと思ったけれど、ストロールはそれはしなかった。唇が当てられたのは、首筋であった。服の上からでも、温かさとストロールの緊張が伝わってくる。
「レージ、……好きなんだ」
囁くような声は、それでもレージの耳元ではっきりと形を成した。これまで以上に鼓動が早くなる。ただ、レージには何と返せば良いのか、分からなかった。でも今のこの状況から逃げたいとは思わなかった。
1581「…」
瞳を覗き込まれて、口付けをされるかと思ったけれど、ストロールはそれはしなかった。唇が当てられたのは、首筋であった。服の上からでも、温かさとストロールの緊張が伝わってくる。
「レージ、……好きなんだ」
囁くような声は、それでもレージの耳元ではっきりと形を成した。これまで以上に鼓動が早くなる。ただ、レージには何と返せば良いのか、分からなかった。でも今のこの状況から逃げたいとは思わなかった。