真野まの
MAIKING京まこ(京×真琴)書きかけです。続きを書くかは不明。
確か「OSIRISの歌詞の指は真琴を指す」と聞いて書き始めたものです。
指先 手を貸してほしいと言われて、まさか文字通りの意味だとは思わないだろう。真琴は密かにため息をつく。それに気づかず、真琴の手を取って見つめているのは京だ。相変わらず何を考えているのかはわからないが、いつになく真剣な目つきの京に抵抗らしい抵抗もできずにいる。誰かに助けを求めようにも、生憎まだスタジオにはふたりだけだ。レイも進も用事が長引いているらしい。誰かが練習に遅れることは決して珍しいことではないし、真琴自身もやむを得ず遅れることはあるのでお互い様だ。今日ばかりは恨めしく思ってしまうのだが。
「……あの、京さん。どうしてそんなに僕の手を見つめているんですか」
「それは……」
口を閉ざした京を真琴はじっと待つ。京が会話中に黙るのは、恐らく単に言葉を選んでいるのだと最近ようやくわかってきた。近頃の京は以前より余程話すということに関して積極的だ。口下手は相変わらずだが。
708「……あの、京さん。どうしてそんなに僕の手を見つめているんですか」
「それは……」
口を閉ざした京を真琴はじっと待つ。京が会話中に黙るのは、恐らく単に言葉を選んでいるのだと最近ようやくわかってきた。近頃の京は以前より余程話すということに関して積極的だ。口下手は相変わらずだが。