ry_blah
MEMO仮面舞踏家×白雷スキン。仮面プト族可愛すぎる駄目になる。メモレベルの内容なので誤字脱字、急展開ご容赦ください。
山の精霊プトと砂漠の眷属オクソイツの変わった届け物は、なんの変哲もない石ころから始まった。
「ん?なんだこれ?くれるのか?」
こくこくと上下する派手なお面。砂漠にも石くらいならそこら中に転がっているが、碌に雨が降らないこの地帯ではなかなかお目にかかれない苔が生えている。たしかに、これは少し珍しい。
なぜこんなものを、と不思議に思うがコイツの善意を無駄にする訳にもいかない。
「そうか、ありがとな!大事にするぜ」
動かない仮面は気持ちを伝える手だてはないけれど、なんとなく感情は読める。嬉しそうで何よりだ。
名前も知らない仮面の男と出会ったのは、まだコイツが俺の膝くらいまでしか身長がなかった頃。俺の棲み処である砂漠に、ふらふらと迷い込んできた一人の子ども。見るからに砂漠の眷属でないソイツは、いくつものオアシスを超えた先にある山奥の精霊のようだった。
2717「ん?なんだこれ?くれるのか?」
こくこくと上下する派手なお面。砂漠にも石くらいならそこら中に転がっているが、碌に雨が降らないこの地帯ではなかなかお目にかかれない苔が生えている。たしかに、これは少し珍しい。
なぜこんなものを、と不思議に思うがコイツの善意を無駄にする訳にもいかない。
「そうか、ありがとな!大事にするぜ」
動かない仮面は気持ちを伝える手だてはないけれど、なんとなく感情は読める。嬉しそうで何よりだ。
名前も知らない仮面の男と出会ったのは、まだコイツが俺の膝くらいまでしか身長がなかった頃。俺の棲み処である砂漠に、ふらふらと迷い込んできた一人の子ども。見るからに砂漠の眷属でないソイツは、いくつものオアシスを超えた先にある山奥の精霊のようだった。