瀬戸 佐久間
DONE佐久日webオンリーの展示小説 その2 新作小説ネットプリント番号 J4QFXFEKTP
海外移籍をして、恋人なのに
一度もお互い連絡をとらなくなった佐久日のはなし
夢で逢えたら 俺がサンパウロに移籍してから半年が経った。日本のトライアウトで入ったムスビイでチームメイトだった侑さんや木兎さんや、他の友人知人とは連絡をとっても、佐久早聖臣さんとだけは連絡をとらなかった。
というと険悪だとか、俺も苦手で相手も俺のことを嫌いなんだとか思われるかもしれないが、というか一部には思われているが、それはない、と思う。だって俺は恋人同士だったんだから。
恋人同士だったし、俺は今でもそう思っているけど、果たして事実はどうなのか。確認したいけど、なんとなく聞けない。「俺らってまだ恋人なんですか?」とかそんな勇気のある鋼の言葉は言えない。
「ショーヨーって恋人いるの?」
サンパウロのチームメイトでリベロを務めるミゲルは俺より背が高い。だけどチームの中で一番背の低い新入りの俺に優しく話しかけるミゲルは良いヤツだ。
2064というと険悪だとか、俺も苦手で相手も俺のことを嫌いなんだとか思われるかもしれないが、というか一部には思われているが、それはない、と思う。だって俺は恋人同士だったんだから。
恋人同士だったし、俺は今でもそう思っているけど、果たして事実はどうなのか。確認したいけど、なんとなく聞けない。「俺らってまだ恋人なんですか?」とかそんな勇気のある鋼の言葉は言えない。
「ショーヨーって恋人いるの?」
サンパウロのチームメイトでリベロを務めるミゲルは俺より背が高い。だけどチームの中で一番背の低い新入りの俺に優しく話しかけるミゲルは良いヤツだ。
瀬戸 佐久間
DONE佐久日のwebオンリー展示小説 過去作ネットプリント番号 J4QFXFEKTP
今まで付き合ってから、お互いの名前をちゃんと
呼んでこなかった佐久日のはなし
夜のように優しい愛 日向翔陽は佐久早聖臣とお付き合いをしている。それはもう健全な……というか最近になってようやく手を繋げるようになったくらいのゆっくりペースで。でも確実に二人はペースを乱さず、お互い踏み込み過ぎずに愛を育んでいた。
幸せ、その言葉以外にこの気持ちに名前をつけるならお互いの名前を付けるだろう。
翔陽が最近トライアウトを終えて加入したムスビイの練習の終わり、着替えを終えた翔陽は侑や木兎といったチームメイトたちに帰りの挨拶をして更衣室を出た。すると先に出ていた聖臣が翔陽を待ち伏せしていたように扉の横で待っていた。
「わ! 臣さん!」
「帰るぞ」
「びっくりしたー……待っててくれたんすか?」
「…………一人で帰る」
1501幸せ、その言葉以外にこの気持ちに名前をつけるならお互いの名前を付けるだろう。
翔陽が最近トライアウトを終えて加入したムスビイの練習の終わり、着替えを終えた翔陽は侑や木兎といったチームメイトたちに帰りの挨拶をして更衣室を出た。すると先に出ていた聖臣が翔陽を待ち伏せしていたように扉の横で待っていた。
「わ! 臣さん!」
「帰るぞ」
「びっくりしたー……待っててくれたんすか?」
「…………一人で帰る」