pagupagu14
DONE僕の幸せの青い鳥 愛忠#春の愛忠fes2021
愛忠が喧嘩をしてビーフをする話です。一応これも童話を絡めてるとので愛忠FES用として上げます僕の幸せの青い鳥 愛忠
#春の愛忠fes2021
はじまりは些細なことであった。けれど、以前の忠なら苦言を呈することもなかったが愛之介がゆっくり心を解きほぐした結果、忠はある宣言をした。
「…分かりました。愛之介様、次のSでビーフをしましょう」
「…ほう?」
「勝った方が負けた方の言うことをなんでも一つ、聞く…ということで」
「逃げるなよ」
「逃げませんよ」
そう、不敵に笑う忠にゾクリとしたものを感じたのを愛之介は静かに心の内に秘めた。
***
決戦の日、キャップマンとしていつも帽子を被っている忠は帽子を腰に付けると顔を晒した。愛抱夢とスネークのビーフというのはあれ以来別におかしなことではないが今日の二人の気迫がいつもと違うことを語っていた。ブザーが鳴り、二人が走り滑る。観客に徹しているスケーター達からは驚きの声が上がった。
「…スネーク、トーナメントの時よりも早くないか?」
そう口にするのはチェリーで近くにいたジョー達も頷いた。視界が開けたからか、余計なことを考えずに済んでいるからか、愛抱夢と大きく距離を取って前を走り滑っている忠ことスネークは本来の力を取り戻したようにのびのびし 2383